北京一の繁華街・歩行者天国として知られる、王府井大街。その一角に立つ王府井天主堂は、この地のランドマークでもある。そのロマンチックな外観から、新婚カップルの記念撮影の定番スポットともなっているこの天主堂には、中国の近代史に翻弄された紆余曲折のヒストリーがある。 天主堂が生まれたのは1653年。イエズス会神父のロドビコ・ブリリョが建設した、小さな教会が始まりだ。1966年に文化大革命が勃発し、その年に閉鎖。約10年におよぶ文化大革命が終わり、教会としての活動が復活したのは1980年のこと。 2000年、北京市政府により天主堂前に広場が造られ、王府井天主堂は北京で最も有名なカトリック教会となった。 2013年には、全国重点文物保護単位(国の重要文化財)にも指定されている。 中国と西洋の建築美がみごとに融合した天主堂は、夜になるとライトアップされ、さらに幻想的に。中国は10月1日から国慶節の大型