【ベルリン篠田航一】ドイツ北部ブラウンシュワイクで、福祉施設などに匿名の人物から次々に高額の寄付金が届き、話題になっている。これまでに寄せられたのは総額20万ユーロ(約2200万円)超。日本でも10~11年、漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗る人物の寄付が社会現象になったが、ドイツでは「義賊ロビン・フッドのドイツ版か」「いや、犯罪者が罪滅ぼしに寄付しているのでは」などと騒がれている。 発端は昨年11月。路上強盗に遭い、ショックで外出できなくなった高齢女性の話が地元紙「ブラウンシュワイク新聞」で伝えられると、数日後、犯罪被害者支援団体の郵便受けに、この記事の切り抜きと1万ユーロ(約110万円)分の現金入りの封筒が届けられた。差出人の名はなく、封筒も白紙で、郵便局の消印もないため、寄付者が直接届けて立ち去ったとみられる。 その後も同様のニュースが報じられる度、市内の貧困者向けの施