巨人軍史上最悪の騒動「ナベツネvs清武」抗争が、ますます泥沼化している。すでに、両者が互いに訴え合った裁判は今年2月の第一回口頭弁論からスタートを切っているが、このほど清武英利氏側が新たな提訴に踏み切ったからだ。巨人が一部の選手と契約金の上限額を超える契約を結んでいたと朝日新聞が報じた問題で、読売側が「清武氏が朝日に内部文書を流出させた可能性が高い」と指摘したのに対し、清武氏が「事実に反し名誉毀損」として、東京地裁に約2400万円の損害賠償を求める訴訟を今月の5日に起こしている。 日本一の人気球団・読売ジャイアンツを舞台にした平成最大のお家騒動。この壮大にしてハタ迷惑(?)な物語の主人公が、読売新聞グループ本社代表取締役会長の渡邉恒雄氏だ。「最後の独裁者」とまで呼ばれているナベツネとは、いったいどんな人物なのだろうか。その生い立ちを振り返ってみると、意外な一面が見えてくる(以下、敬称略)。