【岩渕】 くらし☆解説です。 きょうのテーマは「戦時下の紙芝居が今に伝えるもの」です。 菊地夏也解説委員です。 こちらにあるのが戦時下の紙芝居ですか? 【菊地】 先の大戦中や開戦前に制作された紙芝居です。 このほど研究のため戦時下の紙芝居241点を所蔵した神奈川大学から借りたものです。 こうした紙芝居は終戦の際に戦争協力の証拠となることを恐れて多くが焼却されました。 来月(12月)8日で真珠湾攻撃と開戦から72年。 戦争体験の記憶の風化が進むなか、きょうは辛うじて残った紙芝居が今、私たちに伝えるものについて考えたいと思います。 【岩渕】 紙芝居は子ども向けと思っていましたが、タイトルを見ると大人向けもあるようですね。 【菊地】 紙芝居はテレビがない時代に新聞、ラジオ、映画と並ぶ重要なメディアだったからです。 紙芝居の街頭での上演ではピーク時には東京だけで一日に10