その昔　関西系の会社に勤めていた時期がありました。 「関西系」というのは　本社が関西(大阪)にあるという意味で 私はその東京支社にいました。 大阪本社から出向している人や　関西出身の人が多く在籍していて 関西弁が飛び交うなかで勤務。 私は北関東の出身で　西の人々と知り合うのは初めてのことで とても新鮮でした。 (「関西弁」と言っても　地方によって差異があって十把一絡げに できないわけですが　ここでは大雑把に近畿地方の言葉とさせてください) 関西弁に興味津々だった私は せめて「おおきに」くらいはマスターしたくて ネイティブの同僚の「おおきに」を何度も真似てみるのですが 「ちょっとちゃうで」「なんかちゃうねん」「そうやないねんな」 と　いつもダメ出しを喰らい　ついに一度も及第点をもらえませんでした。 最近よく耳にする「知らんけど」。 私もたまに口をついて出ることがあります。 相手の話を聞いた上

昔ハマっていたアメリカの連続ドラマ「Sex and the City」で こんなシーンがありました。 *** 陪審員に呼ばれたキャリー(主人公)が、裁判所の待合室で 同じくソワソワと待つおじさんの奇妙な行動を目にする。 おじさんが、唐突に鞄から取り出したのはパパイヤ。(多分そうだった) それを、大事そうに掌で撫でて　ほっとした表情になる。 キャリーは内心 「え？どうして鞄からパパイヤ？」 と驚きながら　笑いを堪える。 *** 確かに　突拍子もない行動かもしれないけど 私は　このおじさん、そんなに変だとは思わない。 というのも　手触りがいいものを掌で包み込んだり 指先でその質感を感じたりすることには 癒しの効果があるなあと思うからです。 何に触れたら癒されるかは　人それぞれで このおじさんにとっては　それがパパイヤだったんだろうと想像します。 一緒に暮らす動物と触れ合うとき 趣味の道具を手入

“あ”に　濁点つけたくなるくらい　暑いですね。 家から一歩も出たくない私は 写真データを整理しております。 わぁ、すてき！　と心を動かされると すぐ写真を撮ってしまう性分なんですが 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる方式で パシャパシャと　ひとしきりシャッターをきるわけです。 ですから、おんなじような写真が溜まりに溜まっています。 コレとコレ　どこが違うわけ？　連写か？ と　自分にツッコミをいれながらの整理です。 まぁ、日常の記録(主にインテリア)が目的なので　適当でいいのですが ちょっと曲がっちゃったり、構図が　とか 撮っているうちに　欲が出てきてしまい 結果的に　たくさんになっているという… でも　ボツ写真も　眺めているうちに キミたち　そんなに悪くないよ という　妙な親心が出てきて trash box に入れる前に　日の目を見せてあげようかと。 そんなわけで しばし　お付き合いのほど… あー

おととい　メガネを失くした。 用事を済ませて電車に乗って、そのあとバスにも乗った。 その時までは確かにあった。 バス停までの道を辿ってみたけれど　ない。 バス会社に問い合わせたが それらしい落とし物はないですね と言われて　しょんぼりしている。 買ったばかりで フレームを　いつもよりちょっとだけ　いいのにした。 軽くて　気に入ってたのにな。 ずっと視力はいい方だったが 40過ぎてから　老眼が進んで　ついにメガネデビュー。 乱視もひどくなって、パソコン作業が続いた後に メガネを外して鏡を見ると 鼻の穴が4つに見える。 面白い。 いや　面白がってる場合ではないよね。 目を労らねば。 そしてまた、メガネを作らねば😭 こんなふうに ものが忽然と　どこかに消えてしまうことが たまにある。 3枚セットで買った布マスクが　いつの間にか2枚になってたり。 洗濯した後　いつも同じ引き出しに仕舞って 確かに

いらっしゃいませ 「壁の穴　ミステリークラブ　２号店」へようこそ 私、本日のナビゲーターを務めます「K」と申します 少し離れた別室にて、お客さまをモニタリングしながらご案内します お客様さまの声はこちらにも聞こえていますので、どうぞご安心を さて、当店のご利用は初めてで？ そうですか…うちはパスタ屋でも、大人の社交場、俗にいうClubでもありませんが そこのところ誤解などありませんでしょうか？ うむ、それはよかった では簡単に当店のシステムを説明いたしましょう まず、そこの扉を開けて中にお入りください どうぞ…大丈夫、ただの部屋です え？　全部聞いてから入りたいですって？ まぁ、いいでしょう 中に入りますと、壁に穴が空いています ひとつではありません　たくさんです お客さまには、そのうちのいずれかひとつを選んで、のぞいていただきます 「選んだ穴をのぞいて、見えたものから、その空間の住人の職

日記というものが続いたためしがありません。幾度か始めてみたことはあるのです。でも、何日か経って自分の書いたものを読み返してみますと、小っ恥ずかしくなって衝動的にページを破りとってしまう始末。そんなふうですから私の日記帳には、ページを破った後の紙の端が束になって残るだけです。それもこれも、その日の感想や感情をありのままに、あるいは少し熱のこもった、いまで言うエモい表現で書いた末の結果です。かといって、その日の出来事を淡々と書くだけでは面白みを感じられず、やはり続けることができませんでした。 こんな私ですが、記録する手段として唯一続いていることがあります。それは「切って貼る、ファイルする、メモする」という行為です。そうやってなにを記録、保存するのかといいますと、その時に自分が興味を持ったこと、感銘を受けたこと、感動したことなどです。 ノートやファイルにこだわりはなく、家にあるものを使います。

毎年のことなのに、これだけはさっさと片付けられない。 3月の難敵「確定申告」。 やっかいなところはあらかた済んだ。あとは郵送の準備をするくらいだから、 もう終わったも同然である。 やれやれ… 言ってくれる人がいないので、自分で自分に言おう。 「お疲れ！私」 さて、鉱物と戯れる癒しの時間です。 この中に本物の石ではないのがひとつあります。 どれでしょ〜か？(突然始まるクイズ) 正解はこちら！　　　　　↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 実はこれ、鉱物を見事なまでに再現した「Mineral Candle」というキャンドルなのです。 (全9種類。写真は蛍石　「ウサギノネドコ」さんにて購入) どこから見ても鉱物そのものなんですが、水色の部分を触るとぷにっと硬めのゼリーみたいな感触です。 ひと仕事終えて、とっておきのワインをあけるようなつもりで、いざ点火！ と思いきや息子が、「きれいすぎて、火を点けちゃうのはもった