今や、街中の至るところに設置されている監視カメラ。はたして日本の監視社会はどこまで進んでいるのか。そして最新システムが抱えるジレンマと可能性とは? “予知防犯”の生みの親である、犯罪アナリスト・梅本正行氏が「犯罪予知対策」の実態を語った。 梅本正行氏(NPO法人日本防犯学校学長/犯罪アナリスト)は、1964年からセキュリティ事業に参入。現在は地域の防犯ボランティアの育成や防犯住宅を造る工務店の育成を全国で行っているほか、先日最終回を迎えた大野智主演「鍵のかかった部屋」(フジテレビ系列)第4話など、ドラマの防犯監修も務め、多数のテレビや雑誌で活躍している。今回、海外ドラマシリーズ「パーソン・オブ・インタレスト<ファースト・シーズン>」のリリースに合わせ、梅本氏は、日本における最新防犯事情と犯罪予知対策の実態を教えてくれた。 まず「犯罪予知」とは、過去の犯罪データに基づき次の犯罪が起こる地域や