セキュリティー対策ソフトを開発・販売するトレンドマイクロは7月3日、デジタル写真の管理ソリューション「JewelryBox(ジュエリーボックス)」を発売した。ソフトウェア企業がなぜ、ハードウェア事業に進出したのか。同社執行役員の吉田健史氏に聞いた。 なぜトレンドマイクロがハードウェアを販売することになったのか──そう尋ねると、吉田氏は「我々はハードウェアを販売したが、ハードウェアの会社になるつもりはない」と強調した。あくまで、ソフトウェア会社だからこそ実現できる、カスタマーエクスペリエンスを提供したかったのだという。 吉田氏は「ハードウェアがどんなに優れていてもソフトウェアが優れていなければ、ユーザーは感動しないと思うんです。トレンドマイクロはセキュリティーソフトの専業メーカーとして創業25周年を迎えましたが、我々が変わらなければならないこと、今やらなければならないことを考えたときの答えが