育児放棄された自分を憎んだ 苦しい自分を「映画の中の登場人物」に見立てた 生まれた家族でなく「自分で選んだ家族」にSOSを出して 小学3年生で父親、中学2年生のときに母親がそれぞれ蒸発。ネグレクトの家庭で育った、俳優の大東駿介さん。なかなか「助けて」とは言えない当事者としての心境や、前を向くために諦めたこと。そして、今虐待に苦しむ人たちへのメッセージを、笑下村塾のたかまつなながYouTubeでインタビューしました。 「俺は普通の人じゃなくなったんや」、育児放棄された自分を憎んだ ――大東さんは、ネグレクトに遭われていたとお聞きしました。ネグレクトも児童虐待の1つですが、いつ、どういう虐待に遭われてたんですか。 大東: 当時は虐待と認識していたわけではないのですが、小学校3年生ぐらいのときかな、父親がいなくなって。母親の井戸端会議で、両親が離婚していたことを知り、親戚からは父親は失踪したのだ