カレーチェーン「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(愛知県一宮市)が廃棄を依頼した冷凍カツが不正に横流しされた問題は二十日で発覚から一週間がすぎた。「産業廃棄物」が「食品」として横流しされることは、法律も想定外の行為。食品卸売業「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)では、産廃処理業「ダイコー」(愛知県稲沢市)から横流しされた百八品目が見つかるなど、不正行為の闇はいっそう広がっている。 昨年十二月中旬のことだった。「普通の半値以下じゃないか」。愛知県内で、二百九十円という安さが売りの弁当店を経営する角田幸吉さん(64)は目を丸くした。業者の店頭に、冷凍ビーフカツが一枚四十~四十五円で売られていたからだ。