千葉県印西市が8月27日夜に開催予定だった「印西花火大会」を開始時間後に急きょ中止した問題で、花火業者「印旛火工」(同市)は2日、千葉日報の取材に応じ、「打ち上げ場所が最悪な状況だった。場所をきちんと整備しようとする姿勢が市に欠けていた」とし、中止理由を一方的に業者の作業遅延のせいと主張する市に反論した。打ち上げ場所の利根川河川敷は連日の悪天候で足場が悪く、搬入車両が入れなかったため、大量の花火を徒歩で運ぶことを余儀なくされたという。 同社によると、設置場所の足場の悪さが予想されたため、同社は前日の26日朝から花火の設置作業を開始。通常はトラックを打ち上げ場所の近くまで寄せるが、ぬかるみに車輪がはまって近くまで行けず、スタッフは各車両から50~100メートルを歩き、花火を運んだ。 花火の重さは最大25キロほど。スタッフは二つを両手で抱え、足場の悪い中を何度も往復。全部で約千個を設置する