まずは強さの秘密を知るため、5歳で将棋を始めてから今日までの約10年を振り返りながら今後についても伺いました。 普段からどんなことを考えながら生活をしているのか……? 話を聞くうちに、周りに流されず貪欲に“好き”を追求する勝負師の姿が見えてきました。 将棋は祖母にもらったおもちゃで一緒に始めたのがきっかけでした。 祖母と初心者同士遊んでいるうちに祖父にも勝てるようになり、どんどん楽しくなって将棋教室に通い始めました。 小学3年生のときに「全国小学生倉敷王将戦」と「将棋日本シリーズ こども大会」東海大会で優勝したことで、上でやっていける自信が出たんです。そのころから本気でプロを目指すようになりました。 ただ、奨励会に入ってから負けが続いた時期があって、そのころが一番辛かったですね。それまで将棋が好きという一心でやってきたので……。 それでも、やめたいと思ったことはないです。負けを引きずらない