かつては「非モテ」代表だったアジア系の少年たちに、アメリカのティーンたちはなぜ熱狂するのか? 欧米圏で前代未聞の躍進劇を遂げている韓国の男性歌手グループ・防弾少年団(BTS)。彼らの大ブレイクから見えるアメリカ社会の「変化の大波」とは——川崎大助氏によるスリリングな考察、その前編! 史上初、「非モテ」代表アジア人の大ブレイク 大成功というより、もはやこれは歴史的壮挙だ。韓国のボーイ・バンド(※注)、つまりポップ・ソングを歌い踊る男性歌手グループ、防弾少年団(BTS)の勢いが止まらない。 とくにアメリカで、いや本当に、すさまじい人気だ。この文化的事件の大波は、まもなく、EU主要国のほぼ全域をも覆いつくすだろう。まさに、前代未聞だ。 なにがどう「前代未聞」なのか? その最大のところは、これだ。 「米欧において、『東アジア人の男性』が、ティーンのアイドルとなる」 BTSが実証中の「このような事態