ポイント 従来の電子デバイスの限界を突破する次世代省エネルギー電子技術の担い手として、磁気の流れ(スピン流)に関する研究が世界規模で進められてきた。 今回の研究によりスピン流の増大原理が初めて解明された。 スピン流を利用した新原理の省エネルギー・高機能デバイス開発に期待。 慶應義塾大学 理工学部の安藤 和也 専任講師らは、磁気の流れ「スピン流注1)」の増大原理を世界で初めて明らかにしました。 電子は電気と磁気両方の性質を併せ持っており、電気の流れである電流のみを利用してきた従来のエレクトロニクスに対し、磁気(スピン)の流れ「スピン流」を利用することで次世代の省エネルギーデバイスの実現を目指すスピントロニクスに関する研究が近年世界的規模で進められています。スピン流の示す最大の特徴は、電流を流さない絶縁体中でもマグノン注2)と呼ばれるスピンの波を利用できる点にあり、この性質を利用することで、電
ポイント 安価で環境に調和した高性能の熱電変換材料が必要とされている。 ありふれた元素であるシリコン(Si)のナノドット結晶を用いて、熱伝導率を巨視的なサイズの結晶Siの約1/200に低減することに成功した。 パソコンなどから排出される低温度廃熱を、電気エネルギーとして再利用する熱電変換素子と電子素子を同時に組み込んだ材料の開発が期待できる。 JST 戦略的創造研究推進事業において、大阪大学 大学院基礎工学研究科の中村 芳明 准教授らは、極小なナノドット結晶注1)を結晶方位注2)をそろえて連結した材料を形成する技術を開発しました。本技術によって、電気伝導率の悪化を抑えながら、熱伝導率を巨視的なサイズの結晶であるバルクSiの約1/200まで低減することに成功し、世界最小値を得ました。 廃熱エネルギーを電気エネルギーとして再利用するための熱電変換材料には、従来、レアメタルであったり、毒性を持っ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く