イギリスの北アイルランドで紛争が続いていた1972年、デモの参加者に軍が発砲して多くの市民が犠牲になったいわゆる「血の日曜日事件」から50年となり、犠牲者の追悼集会が開かれました。 「血の日曜日事件」は、1972年1月30日、北アイルランドのロンドンデリーで、イギリスからの分離とアイルランドへの統合を求めていたカトリック系住民のデモにイギリス軍が発砲した事件で、独立委員会の調査によりますと13人が死亡しました。 およそ30年にわたった北アイルランド紛争を象徴するこの事件から50年となった30日、現場周辺に多くの市民が集まり、犠牲者の写真を掲げながら、当時のデモと同じルートを歩きました。 追悼集会にはアイルランドのマーティン首相も参加し、記念碑に花輪を手向けました。 事件をめぐってイギリス政府は、2010年、当時のキャメロン首相が「兵士の発砲に正当な理由はなかった」として遺族に謝罪していて、