「うまい、やすい、はやい」をもう一度――。吉野家が2013年4月18日10時から牛丼並盛り(現行380円)を、2004年の牛丼一時販売休止時の280円に値下げすると発表した。 この値下げは米国産牛肉の輸入条件緩和によるもの。同社は2003年12月の米国でのBSE牛発見による牛肉の輸入停止を受け、牛丼の販売を停止。2006年9月には牛肉輸入の部分解禁を受けて再開したものの、輸入できる牛の月齢は20カ月以下まで。「若すぎる牛の肉は脂の乗りやマイルド感に欠けていたうえ、供給量が少なかったために380円にせざるを得なかった。“うまい、やすい”に至らず、販売量が低下した」(吉野家の安部修仁社長)。 2013年2月の規制緩和で月齢30カ月以下まで輸入できるようになり、これまで4カ月程度しかとれなかったフィードロット(穀物飼育)の期間を最低でも6カ月はとれるようになったことも大きいという。「フィードロッ