サーバーの仮想化というと、多くの読者は単にサーバー・ソフトウエアの技術だと考えるかもしれない。だが実際には、1台の物理的なサーバー・ハードウエアの内部には、ソフトウエア的に実現されたネットワークが隠れている。この点を考慮してサーバーエリアのネットワークを設計しないと、「トラフィックを正確に把握できない」「サーバーのCPUリソースには余裕があるのに、一向に性能が出ない」といったトラブルに陥りかねない。本特集では、サーバーを仮想化した環境でのネットワーク設計や運用のポイントについて解説する。 目次
大塚 弘毅 NTTデータ先端技術 仮想化を阻む2つめの壁は、実は「開発現場が仮想化を望んでない」ということ。これは現場によりけりだが、そういうケースは少なくない。 まず、仮想化技術に対する現場からの信頼が足りない。これは仕方がないところだが、実績が十分にあるのか、仮想化環境でアプリケーションやミドルウエアへのサポートがあるのか、などが非常に重要なポイントになる。 良くない噂が先行して、大きな壁になることもある。例えば仮想化環境では「I/Oが弱い」と言われることがある。本当にそうなのか調べてみると、実際にはかなり高いIOPS(1秒当たりの入出力数)が出ていたりする。高IOPSを確保するための手段もいろいろあるのに、念頭には「仮想化はI/Oが弱点」「データベースみたいに重要なもの、負荷の高いものを仮想化するのは無理」という古い認識があり、初めからネガティブな目で見てしまっている。「仮想化すると
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