しょうゆ卓上瓶をデザインした、栄久庵憲司さんの原点2015.02.13 12:305,354 たもり 世界はまた一人、偉大なデザイナーを失った。 栄久庵憲司さんの名前は聞いたことがなくても、そのデザインを知っている人も多いのでは? 2月8日に85歳で亡くなった栄久庵憲司さんは、20世紀のインダストリアル・デザインを象徴する作品の数々に携わってきた方です。彼がその道を志したきっかけは、故郷、広島が原爆で焼け野原になったのを目の当たりにしたことでした。 栄久庵さんがデザインしたものには独特なフォルムのキッコーマンのしょうゆ卓上瓶やヤマハのオートバイなどがあります。1961年にデザインした赤いキャップがついたしょうゆ卓上瓶は、戦後の凄惨な状況から高度経済成長期へと突入した1960年代の日本の明るい未来を象徴していました。 新幹線E3系「こまち」をデザインしたのも栄久庵さんでした。このように、20