2020年の東京オリンピックとパラリンピックのため建設される新国立競技場に対し、抗議の声が鳴りやまない。市民を巻き込んで反対を唱える日本の著名な建築家たちに、設計者のザハ・ハディド氏が反論。論争は終わる気配がない。 ◆物議を醸しだし修正 英ガーディアン紙によれば、建築家の磯崎新氏は、スタジアムのデザインを「亀が泳いで逃げるため、日本が沈むのを待っているかのよう」と表現。同紙は、高い予算と周辺環境に影響を与えるような形状が、物議を醸しだしてきたと述べ、有名な建築家たちがプロジェクト廃止のため嘆願を行い、3万3000人分の署名を集めたと報じている。 アメリカの「ギズモード」はこの話題に明るくない読者のために、ざっと以下のように経緯を説明している。 新国立競技場のデザインとしてハディド氏の案が選ばれると、大きすぎる、費用が高すぎる、不快で嫌なデザインだとして、素早く日本の著名な建築家が批判を始め