運転席に防犯仕切り板を取り付ける「あきた県都交通」の従業員=秋田市寺内堂ノ沢1で2016年9月14日、山本康介撮影 秋田県鹿角市の道の駅で昨年9月に起こったタクシー運転手強盗殺人事件は、タクシーの「防犯仕切り板」の普及が進んでいない実態を浮き彫りにした。事件から1年あまり。依然として、県内タクシー業界における設置率は低迷したままだ。業界団体によると、運転手側が反対するからだという。だが、労働組合の関係者は訴える。「我々の命を守ってほしい」【山本康介】 事件は昨年9月5日夜、「道の駅かづの」で、停車しているタクシーの近くで男性タクシー運転手が血を流して倒れているのが見つかり、最後の乗客となった男が強盗殺人容疑で逮捕された。