哲学者で評論家の山田宗睦(やまだ・むねむつ)さんが6月17日、死去した。99歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長男麦(ばく)さん。 山口県下関市生まれ。京都大卒。進歩派の論客として活躍し、「思想の科学」編集長を務めた。関東学院大教授などを歴任。77年には作家の中山千夏さんらと革新自由連合を結成した。著書に「危険な思想家」「道の思想史」「日本書紀史注」など。
哲学者で評論家の山田宗睦(やまだ・むねむつ)さんが6月17日、死去した。99歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長男麦(ばく)さん。 山口県下関市生まれ。京都大卒。進歩派の論客として活躍し、「思想の科学」編集長を務めた。関東学院大教授などを歴任。77年には作家の中山千夏さんらと革新自由連合を結成した。著書に「危険な思想家」「道の思想史」「日本書紀史注」など。
「旧スタッフ」の男性准教授が作業する事務スペース。4平方メートルの広さしかない=札幌市北区で鳥井真平撮影 学生の指導ができなくなって、4年目の春が来た。 北海道大理学研究院の化学部門に所属する50代の男性准教授は2021年4月から、たった1人で研究を続けている。同じ研究テーマに取り組む同僚や学生は周りにいない。 関連記事は、以下のリンクからお読みいただけます。 <前編>「まさか追い出し部屋に」北海道大准教授 <後編>北海道大の教授会が「内部基準」作成 <解説>北海道大の「旧スタッフ」冷遇、背景にある旧弊と財政難 ※記事へのご意見、情報を情報提供フォーム「つながる毎日新聞」にお寄せください。 ノーベル賞出した名門で <2010年ノーベル化学賞ご受賞おめでとうございます> 札幌市北区のキャンパスに建つ研究棟に、ノーベル賞を受賞した化学部門のOB、鈴木章名誉教授をたたえるポスターが張られている。
岐阜県美濃加茂市議会の永田徳男(のりお)副議長(71)が4月、姉妹都市の豪州・ダボ市の市長らを招いた歓迎会の2次会で、市長の娘の下半身にカラオケマイクを近づけるセクハラ行為をしていたことが7日、市関係者への取材で判明した。永田氏は毎日新聞の取材に「一生懸命に場を盛り上げようとしていた。不快な思いをさせてしまい大変申し訳ない」と陳謝した。 複数の関係者によると、ダボ市のマシュー・ディカーソン市長は4月3日、一緒に来日した家族らとともに美濃加茂市を訪れていた。同日夜に市内の飲食店で開かれた歓迎会の2次会で、永田氏はカラオケで歌いながらディカーソン市長の娘の股間にマイクを近づけたという。
<お風呂入るの嫌すぎて>と、ドライシャンプーを紹介する4月28日のX(ツイッター)への投稿。表示回数は750万回に上り、「いいね」も3万ついた=2024年5月2日、杉尾直哉撮影 「風呂キャンセル界隈(かいわい)」という言葉がSNS(ネット交流サービス)で広まり、X(ツイッター)で一時トレンド入りした。<面倒で入浴したくない>という投稿が発端とみられ、<わかる!>と共感する声のほか、<不潔><風呂ぐらい入れ>などの批判も相次いだ。うつ病などやむを得ない事情で入浴できない人もおり、当事者からは「入りたくても、入れないのに」との困惑の声が上がっている。 きっかけとみられるのは4月28日のXへの投稿。<お風呂に入るのが嫌すぎ>として、入浴しなくても使えるドライシャンプーを紹介した。3万以上の「いいね」が付き、引用する形で「風呂キャンセル界隈」というワードが登場した。
単独ライブ「最初で最後」で漫才をする滝沢秀一さん(左)と西堀亮さん。滝沢さんは西堀さんを「相棒。お笑いをやる上で必要。自分がやりたいこと以上のことができる」と話し、西堀さんは「26年やってきた相方。2人で一緒にやってウケる滑る。何にも似てる関係性はない唯一無二ではある」と話す=東京都千代田区の「よみうり大手町ホール」で2024年3月1日午後7時41分、前田梨里子撮影 3月1日、お笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一さん(47)と西堀亮さん(49)が芸歴26年目にして初めての単独ライブを行った。その名も「最初で最後」。 幕が上がり、舞台に立つ2人に黄色い声援がなりやまない。1年前、こんな状況を誰が想像できただろうか。 アレンジした過去のネタと新ネタを披露した集大成。2人の生い立ちを振り返る、幕間映像に会場がほっこりした雰囲気に包まれる。一方で、漫才中には拍手笑いが何度も起こった。 打ち上げ会
インドネシアから「特定技能」の在留資格で来日し、鹿児島県内の農園で働いていたイスラム教徒の女性が退職した。女性はヘジャブの着用を禁止された上、労働環境が過酷で「限界だった」と証言した。これに対し、農園の運営会社社長は2023年12月、毎日新聞の取材に「訴えたいのは私たちのほうだ」などと反論した。社長との主な一問一答は以下の通り。【平塚雄太】 ――女性はイスラム教で顔や後頭部を隠すヘジャブを着けるなと言われたのがつらかったと話しています。 ◆それをかぶっていると、(農作業をする上で)ちょっと視野が狭くなる。農業機械も使っている中で(指示が)聞こえない時もある。それで一応、日本にいる時だけはやめなさい、取っておいた方がいいよという話をした。 ――業務中だけでなく、社員旅行中もつけるなと言われたそうです。 ◆私はその旅行には行ってない。ちょっとそれはわからない。 ――女性は、創業者の娘さんたちか
京都工芸繊維大(京都市)の副学長が著者を務めた学術論文5本に、研究グループとして過去に発表した成果を適切に引用せず使い回す「自己盗用」があった疑いのあることが、毎日新聞の取材で判明した。論文を掲載した海外の複数の出版社編集部は調査を開始。副学長はこのうち1本について出版社に訂正を依頼したという。 学術論文には新規性のある未発表の内容を盛り込むことが重視される。自身の研究成果であっても、過去に発表済みのものを適切な引用なく再び発表することは「自己盗用」や「二重投稿」と呼ばれ、研究業績の水増しにつながる不正行為とされている。 毎日新聞は研究者の協力を得て、副学長が著者を務めた2000~06年の論文を調べた。論文の類似度をチェックするソフト「iThenticate(アイセンティケイト)」を使い、論文の内容の類似率を計測した。
江戸時代の美濃国出身の修験僧、円空(1632~95年)。彼が残した「円空仏」に魅せられ、「円空彫り」を追究する岐阜市則武中の仏師・水野芳春さん(72)が、七福神の一つである「布袋(ほてい)」の大作を完成させた。水野さんがこれまでに彫った仏像では最大で、年明けに東京の寺院に奉納される。【立松勝】 水野さんが仏像を彫り始めたのは、土木会社を退職後の2002年から。病を患い、建設現場の監督から身を引いて苦悩する中、「ほほ笑み」を浮かべた優しい表情の「円空仏」に出合ったのがきっかけだ。 「私は円空さんの粗削りが好きで、1日1体を一気に彫る。こだわるのは、目と顔のほほ笑みです」。これまで17年間で彫った仏像は、3000体を超えるという。
研究不正など研究者の「事件」をまとめたウェブサイト「白楽の研究者倫理」の掲載記事数が3月16日に計1000本となった。サイトは海外の研究者による不正事例を中心に掲載している。なぜ研究不正は減らないのか。運営者の白楽ロックビルさん(75)=林正男・お茶の水女子大名誉教授=に聞いた。 「研究界の研究公正と研究者の倫理を高め、維持するため、研究者の事件データベースを構築し、ネカト・クログレイ・性不正(セクハラ)・アカハラとそれらの事件を解説する」 サイトのトップページには「ネカト」「クログレイ」など独自の造語が並ぶ。ネカトは研究不正の「捏造(ねつぞう)」「改ざん」「盗用」のことで、三つの行為の頭文字から作成された。クログレイは専門家の間で不正(クロ)、不正とは断定できない行為(グレー)と評価が分かれる事例のことだ。
タレントのヒロミ(58)が17日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜前10・00)に出演。ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題を巡り、同事務所が13日、今後1年間の広告や番組などの出演料に関して全てタレント本人に支払い、芸能プロダクションとしての報酬は受け取らないと発表したことについて言及した。 ヒロミは「芸能事務所としてのお金をもらわないで、タレントさんに全額っていうのは俺はよく分からない。どういう意味があってそれをやってるのか分からない。1年間はそんな長くもないし、何で期限を1年間にしたのか」と納得がいかない様子。 CM撤退が続いていることについては「(経営者が)今、頑張っている子たちに、これから“この会社をどうしていけばいいか”“被害者の人たちにこういう補償をしていこう”というのをみんなで話した方がいいと思う。“今いるタレントの全員の総意です。経営者だけじゃ
大きくなって帰っておいで――。こんな書き出しで盛んに新聞記事にされた、子どもたちによる日中の「ウミガメ放流会」への疑問が、関係者の間で高まっている。「日中に放流してもほぼ死ぬ運命。やめた方がいい」。奄美海洋生物研究会の興克樹会長(52)は、5月25日にあった鹿児島県とウミガメが産卵する沿岸の32市町村の県ウミガメ保護対策連絡協議会で訴えた。ふ化したカメの生き延びる可能性が大きく低下するためという。 興会長によると、卵からふ化したウミガメは24時間以内に沖まで出ないと、体力を失って生き残れない。自然状態では真夜中などに浜から一目散に泳ぎ出す。それが、日中まで待って放流すると、その段階で何時間もロスしているうえ、日中は魚や鳥の活動時間帯に当たり、大半が餌食になるという。
「説明不要 取り立てればよい」 無料通信アプリに残された不穏なメッセージ。これは貸金業者の話ではない。学校の話だ。ある名門校の部活動で起きた借金トラブル。毎日新聞に寄せられた内部告発から、その実態を追った。【寺田剛】 「学校の部活動で、活動にかかった費用を稼げなかった学年は借金を背負って卒業し、卒業後に未払い金を支払うという会計処理が常態化しています」 「しかも取り立ては、現役高校生が行うという異常さです」 読者投稿フォーム「つながる毎日新聞」に情報が寄せられたのは1月。疑惑の舞台は、私立の中高一貫校「芝中学・芝高等学校」(東京都港区)だ。 浄土宗の七大本山の一つ、増上寺(ぞうじょうじ)の僧侶養成機関を前身とする同校は1906年設立。東京タワーや芝公園のほど近くに地上8階、地下1階の校舎がある。 男子校で、生徒数は1774人。浄土宗の教えに基づく「遵法(じゅんぽう)自治」が校訓だ。 生徒の
自らの経験をまとめた記録をもとに説明する西村博章さん=東京都千代田区で2023年4月25日、木原真希撮影 傷口を押さえる指の間からあふれ出てくる血の感触、少しずつ失われていく体のぬくもり--。15年前に見た凄惨(せいさん)な光景が、今も突然フラッシュバックすることがある。そのたびにしゃがみ込んで必死に呼吸を整え、震えが収まるのをじっと待つ。2008年6月8日、東京・秋葉原で刻まれた記憶は頭の中からも、この手からもいまだ消えない。 大学院生の西村博章さん(38)=愛知県豊明市=はあの日、男女7人が死亡し、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件の現場にいた。偶然、そこに居合わせた「バイスタンダー」として3人の応急処置に当たった。事件は被害者たちだけではなく、西村さんの人生も一変させた。 当時は茨城県内の大学で理学療法を学んでいた。事件当日は学会に参加するため都内を訪れており、友人に頼まれた買い物
福井大教授が、他大学の複数の研究者と協力し、投稿した学術論文の査読に自ら関与する査読偽装をした問題で、文部科学省が国内の大学などの研究機関に対し、適正な研究活動に努めるよう通知を出したことがわかった。通知は3月24日付。 通知は同省科学技術・学術政策局長名で、同省から予算措置を受ける大学や民間企業など約2000の研究機関が対象。福井大が2022年12月、福井大教授の論文6本で査読偽装が行われたと認定したことを受け、注意喚起した。 研究不正に関する国のガイドラインでは、査読偽装は、捏造(ねつぞう)や改ざんといった特定不正行為には該当せず、研究費の返還などの罰則もない。しかし通知では、今回の査読偽装を例示して「研究実績の不当な水増しにつながり得る、研究者倫理に反する行為に当たる」と指摘。近年では他にも、論文の二重投稿など、特定不正行為に該当しない不正行為が確認されているため、不適切な行為の調査
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