2022年1月10日のブックマーク (5件)

  • ピンチョン『ブリーディング・エッジ』を読むという異様な体験をした

    ピンチョンの没入型小説。 相変わらず異様だ。めり込むように読む。どれだけ異様かというと、主な登場人物を見ると分かる。主役はマキシーン・ターノウ。

    ピンチョン『ブリーディング・エッジ』を読むという異様な体験をした
    fsas860748
    fsas860748 2022/01/10
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  • ピンチョン『ブリーディング・エッジ』読書会が楽しすぎて時が溶けた

    ありのまま、起こったことを話すと、読書会が始まったかと思ったら、いつのまにか終わってた。何を言ってるのか分からないかもしれないが、私も何が起きたのか分からない。 トマス・ピンチョンの最新作『ブリーディング・エッジ』のオンライン読書会に参加したら、時間が溶けた。みなさんのオリジナルな斬り口、読者目線、ネタ、面白解釈、論争発火点を次々と聞いているうちに、あっという間に4時間が過ぎた。 ウェブで死者と出会う意味 もちろんピンチョンだから、どこをどう料理しても面白い。 百科全書な小説で、神話や歴史から始まって文学、数学、物理学、暴力と陰謀とパラノイア、都市伝説と幻想怪奇、洒落と地口、メタフィクション、セルフパロディなど、いくらでも、どれだけでも話せる。 たとえば誰かが「ここ良いよねー」と言うと、皆でふむふむと読み直しながら、あーでもない、こーでもないと同意したりツッコんだり。オンラインだから各人の

    ピンチョン『ブリーディング・エッジ』読書会が楽しすぎて時が溶けた
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    fsas860748 2022/01/10
    スゴ本
  • 単純化した構造で歴史を語る危うさ『グローバル・ヒストリー』

    「開国」という言葉に違和感がある。 なぜなら、江戸時代は鎖国をしていたというが、オランダや中国、朝鮮や琉球、アイヌと交易を行っていたからだ。近代化に向けた啓蒙のニュアンスを感じるからだ。 確かに、鎖国方針の停止は大きな転換点だ。しかし、普通にあった西洋以外との交易を無視して、欧米との交易開始を、「国を開く」と強調することにもやっとしている。 ドイツ歴史学者・ゼバスティアン・コンラートによると、この「開国」というレトリックは、日だけでなく、中国、朝鮮にも適用されているという。西洋以外とのつながりを無視し、欧米との関係の開始を際立たせるために用いられる表現になる。 コンラートは同様に、「国民」「革命」「社会」といった概念に注意を向ける。あまりに馴染んでしまっているので普通に見えるが、これらは、ヨーロッパの局地的な経験を、普遍的な理論として他の地域に押し付けるための用語になるという。 ヨーロ

    単純化した構造で歴史を語る危うさ『グローバル・ヒストリー』
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    fsas860748 2022/01/10
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  • めちゃくちゃ笑えて、すごく楽になる、みうらじゅん・リリーフランキーの対談『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』

    めちゃくちゃ笑えて、すごく楽になる、みうらじゅん・リリーフランキーの対談『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』 腹が痛くなるほど笑って、読み終わったらすごく楽な気分になって、鼻歌なんか歌いつつ風呂に入ってぐっすり眠れた。 心配ごとを抱えている人にお薦め。 「旦那とセックスレスになった」とか「やりがいとは何か?」なんてお題はあるけれど、何か具体的な解決策へ導いてくれるわけじゃない。 みうらじゅんとリリー・フランキーが、下ネタ満載・ダジャレまみれで語り合うのを聞いてると、みるみるうちに気分が晴れてくる。少なくとも読んで笑ってる間は、心配事は消えている。 「人間って腹が減りすぎたり金がなさすぎるとバカになるんですよね」 一番笑ったのが、リリー・フランキーの無職時代。仕事がなくてお金がなくて、当に困っていたときの話。 水道も電気もガスも全部止まって、昔付き合っていた女の子に電話した

    めちゃくちゃ笑えて、すごく楽になる、みうらじゅん・リリーフランキーの対談『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』
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    fsas860748 2022/01/10
    スゴ本
  • 『蛇の言葉を話した男』の面白さを、あらすじ抜きで伝える

    背表紙を見てほしい。少しナナメに歪んでいることが分かるだろうか。あるいは、小口(開くところ)だと斜めにひしゃげている。これが、一気に読んだ証拠だ。 説明する。 まっさらのは、背表紙も小口もまっすぐで、上からのぞいたら、長方形に見える。 扉を開くと、開いたほうに背表紙が引っ張られ、斜めに歪む。扉を閉じれば、歪みは元に戻る。そして、閉じている間は、は元の形に戻ろうとする。 ところが、開きっぱなしだと、背表紙はずっと引っ張られたままとなり、歪みが戻りにくくなる。その時間が長いほど、歪みは強化される。つまり、一気に読まれるようなであるほど、このようにひしゃげてしまうのだ。 読み始めたら止まらない、そういうは、確かにある。巻を措く能わずとか、page-turnerと形容される、中毒性の高い物語。 それが、『蛇の言葉を話した男』だ。 あらすじなんて野暮なネタバレはしない。だが、帯文に違和感があ

    『蛇の言葉を話した男』の面白さを、あらすじ抜きで伝える
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    fsas860748 2022/01/10
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