プレゼンテーションで使うスライドショーは本質的にグラフィカルな構成となるので、その作成をGUI系プログラムで行うという発想はごく当然のことだろう。ところが最古参に分類される簡単なGNU/Linuxツールの中にも、効果的なスライドショー作成に耐えるプログラムが存在しているのだ。それがLaTeX Beamerという機能拡張であり、よく知られたテキストベースの組版処理システムLaTeXにこの機能拡張をインストールすることでPDF形式のプレゼンテーションファイルが作成できるようになる。もっともLaTeX Beamerを本格的に使いこなすにはかなりの習熟を必要とするが、スライドショー作成に限定するのであれば、ごく少数の基本操作をマスターするだけで済んでしまう。 メジャーなディストリビューションであれば、伝統的にLaTeX本体はデフォルトでインストールされるようになっている。一方のBeamerは、追加