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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/hotsuma (9)

  • 広汎性発達障害と精神保健福祉手帳。 - ホツマツタヱ。

    「“アスペルガー症候群”診断」有害無益説(id:umeten:20090326:p1)によると、精神障害と「いわゆる発達障害」は別だと思っている人がちらほらいるらしい。恐らく、(統合失調症を中心とした)精神病 psychosis と精神障害 mental disorder を混同しているのだろう。精神病と「いわゆる発達障害」は、どちらも精神障害のサブカテゴリであると言うのが主流の疾患分類学の考え方である*1。例えば、特定不能の広汎性発達障害(PDDNOS)やアスペルガー障害であっても、精神障害には違いないので、(1)精神科の初診から6ヶ月を経過し、(2)人または人を代行する家族等が申請し、(3)3年以上精神医療に従事した精神科医が書類を書き、それが当局に認められれば精神保健福祉手帳を取得できる。手帳を取得するメリットはいくつかある。精神保健福祉手帳の取得により、下記の福祉サービス(全国

  • ひきこもりと自己愛性人格構造。 - ホツマツタヱ。

    最近では、統合失調症などの原因のない「社会的引きこもりニー卜(Not in Employment, Education or Training)」 のほとんどが自己愛性パーソナリティ障害であるといわれています。(67ページ)それは知らなかったなぁ。ひきこもりのほとんどが自己愛性パーソナリティ障害という論文には出会ったことがない。http://d.hatena.ne.jp/iDES/20080707/1215448728山梨県立精神保健福祉センターの研究では、ひきこもり事例24例中の1例が「自己愛パーソナリティ傾向」と診断されている(id:hotsuma:20071124:p1)。あえて自己愛性パーソナリティ傾向という言葉を使っているのは、DSM-IVで定義された自己愛性パーソナリティ障害(自己愛性人格障害)の基準を完全には満たさなかったという意味であろう。症候学的な分類に徹するなら「ひきこ

  • シャープと堺市と発達障害。 - ホツマツタヱ。

    シャープは7月31日、液晶パネル新工場を大阪府堺市に建設し、世界で初めて第10世代の液晶パネルを生産すると発表した。3800億円を投じて11月に着工し、2010年3月までに生産を始める。敷地内には液晶関連メーカーの工場を誘致し、「21世紀型コンビナート」を目指すとしている。http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/01/news042.html堺市はこれまで17年間放置していた250ヘクタールという広大な土地に、世界的な電子メーカー、シャープの超薄型テレビ工場を誘致した。(略)金課長はシャープに提示した支援策を教えてくれた。まず投資謝礼金として地方自治体がシャープに渡す資金は150億円。さらに韓国の財産税に当たる「固定資産税」は10年間で80%減免する。こうした税金減免により、シャープが得する額は200億円と推定される。これは投資額5000億

  • 精神病とスティグマ。 - ホツマツタヱ。

    精神障害者のためのサービスを充実させようとするとき、その最大の妨げとなるのがスティグマです。(略)スティグマという言葉はもともとギリシャ語です。数千年前のギリシャでは、犯罪者のひたいに焼印を押して一般人と容易に見分けがつくようにしており、その焼印をスティグマと呼んだのです。このスティグマをつけられると、多くの場合、患者は差別の対象となります。その結果、就労や結婚がむずかしくなり、アパートに入居することさえ困難になります。(略)それでは患者だけがスティグマに苦しめられているのでしょうか。もしそうであれば、家族が助けになるかもしれません。ところが、問題は家族もスティグマによって打撃を受けているということです。精神病患者を抱えると、家族は往々にしてそのことを恥かしく感じます。罪の意識にとらわれるのも珍しいことではありません。(略)また、病気の子供の結婚や就職など行く末が案じられ、「自分たちが年老

    fuji_hajime
    fuji_hajime 2007/12/24
    死んでしまいたいと思ったことや、時々山沿いの田んぼのあぜ道を歩いているような幻覚が見えることを、もっと語るべきなのだろうか…
  • 広汎性発達障害と統合失調質人格障害。 - ホツマツタヱ。

    井出さんとこがPDDブログになってたw自閉症スペクトラムだからといって、広汎性発達障害という診断が下りるわけではない。臨床的にはアスペルガー障害や特定不能の広汎性発達障害カテゴリーに分類されるよりも、はるかに多いケースがこのタイプに当てはまるのではないかと思われる*1。広汎性発達障害の要件を満たさないケースに対して特定不能の広汎性発達障害の診断を与える医師もいるが、DSMの基的な考え方からは逸脱している。広汎性発達障害の要件を満たさないケースに関しては、自閉症スペクトラムがみられるからといって、広汎性発達障害に入れるのはDSMの運用上は妥当ではない (臨床的には妥当だと思われるが)。http://d.hatena.ne.jp/iDES/20071202/1196611156ここは誤解のような。DSM-IV-TR(日語版p.95-96)から引用すると、このカテゴリーは、対人的相互反応の発

    fuji_hajime
    fuji_hajime 2007/12/10
    もうすぐ「特定不能の広汎性発達障害」と診断されようとしてる俺が来ましたよ。もう、なんでもええけん、この「世間の人と何か違う」状態にさっさと名前を付けて、支援を受けられる状態にしておくれよ。
  • ひきこもりの半数は精神薬理学的治療を試みるべき病態である。 - hotsumaのURLメモ。

    macska :あえて心理学の分類を用いるならやはり人格障害の一種になるんだろうけど、人格障害というカテゴリは「ひきこもり」と分類するのと全然変わらないわけで、なんら理解にも解決にも繋がらない。chiki :そうですね。井出 :DSMなら回避性人格障害が一番当てはまりはいいですけど、人格障害は精神医学的治療が必要とされるI軸ではなく、II軸なので、当てはまっても何も良いことないですよね。当てはまらない場合は、何でも当てはめられる、適応障害っていうカテゴリもありますしね、DSMには。何でも当てはめられるということは、何もしてないことに等しいと思うんですよね。macska :いや何もしてないですよ。http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20071116/p1ひきこもりは「あえて心理学の分類を用いるならやはり人格障害の一種になる」という思い込みはよくあるが、斎藤環による定

  • 暴露療法はPTSDに有効である。 - ホツマツタヱ。

    PTSD治療は今のところエビデンス不十分・不適切で確立した治療法はない カウンセリングとやらを含め!エビデンスでは心理療法はPTSD治療に有効であると結論づけるには不十分エビデンスでは認知再構築、スキルトレーニングの取り組み、眼球運動脱感作・再プロセッシング、他の心理治療、グループ療法がPTSD治療治療に有効であると結論づけるには不適切エビデンスではPTSD治療に使用するどの薬剤が有効であるか結論づけるのは不適切。薬剤としてはprazosin、 抗痙攣薬、 olanzapine ・ risperidone、 ベンゾジアゼピン、phenelzine ・ brofaromine、 SSRIsや他の抗うつ薬、 naltrexone、 cycloserine、inositolを含む。http://intmed.exblog.jp/6327798/怒れるinternalmedicine先生。へー、そ

    fuji_hajime
    fuji_hajime 2007/11/17
    それでも私は、二度と倒れないために、今日も悩みながら走り続ける。どっち向きに走っていようと地球が丸ければいつかはたどり着けるはずだと信じて。
  • 成人期のADHDをリタリン以外で治療する。 - ホツマツタヱ。

    最新の疫学的研究では、成人期のADHDの38.3%に気分障害が併存し、47.1%に不安障害が併存し、15.2%に物質使用障害が併存している(Kesslerら,2006)。成人期のADHDは気分障害や不安障害の治療だけを受けていることが多く、ADHDとして治療を受けているのは10.9%しかいない(Kesslerら,2006)*1。デシプラミン: 抗うつ薬に分類され、以前、パートフランという商品名で販売されていた(現在は販売中止)。現在も発売されているロフェプラミン(商品名アンプリット)は、体内で代謝されてデシプラミンに変化する。成人期ADHDを対象としたRCTでは、デシプラミンは68%の患者においてADHD症状を緩和した(Wilensら,1996)。パロキセチン: 抗うつ薬に分類され、パキシルという商品名で販売されている。成人期ADHDを対象としたRCTでは、パロキセチンはADHD症状を緩和

    fuji_hajime
    fuji_hajime 2007/11/12
    さて、ここ数日の不安の記録を全部提出せねば…。
  • 見捨てられる人たち、自殺する人たち、戦う人たち。 - hotsumaのURLメモ。

    リタリン:適応症からうつ病削除を正式承認 厚労省乱用が広がっている向精神薬「リタリン」について、厚生労働省は26日、適応症からうつ病を削除することを正式に承認した。これでリタリンはナルコレプシー(睡眠障害)のみに使われることになる。(略)一方、今月に入り、九州で20代の女性がリタリンを服用できなくなることを不安に感じて自殺を図ったとの情報が製薬会社から寄せられた。このため同省は26日、リタリンを服用中の患者に十分説明し、他の薬剤に切り替えるなど医師や薬局が適切に対応するよう求める文書も出した。【精神医療取材班】http://mainichi.jp/select/science/news/20071027k0000m040128000c.html307 :優しい名無しさん:2007/10/26(金) 22:06:37 ID:+IrlM4b5やっぱり出たか・・・みんな生きろ。マジで。 310

    fuji_hajime
    fuji_hajime 2007/11/12
    発見が遅くて投薬治療そのものが最初から治療設計に含まれてない俺が来ましたよ。強不安やパニック時の頓服として飲める薬ねーかなぁ。そういう薬で抑えつつ訓練せんと、初期は躓く気が。
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