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『ザ・コーヴ』60点(100点満点中) The Cove 2010年7月3日よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー 2009年/アメリカ/カラー/91分/配給:アンプラグド 監督:ルイ・シホヨス 製作総指揮:ジム・クラーク 脚本:マーク・モンロー リック・オバリー ルイ・シホヨス ≪偽善者ホイホイ≫ 和歌山県・太地町で行われているイルカの追い込み漁を止めようとする、反捕鯨活動家たちのアウトローな活躍の姿を、けれん味たっぷりの演出で描いたドキュメンタリー。冗談好きなオスカー会員たちの悪ふざけか何かで、アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した話題作だ。多数の捕鯨反対派へのインタビューと、太地町のイルカ捕殺現場への侵入アクションで構成されている。 なおこの点数はトンデモ映画として見た場合のものであり、内容の正確性への評価は一切含まれていない。 いきなりだが、私と「ザ・コーヴ」
『靖国 YASUKUNI』0点(100点満点中) Yasukuni 2008年5月3日より渋谷シネ・アミューズほか全国順次ロードショー 2007年/日本+中国合作/カラー/123分/配給:ナインエンタテインメント このまま公開するのは大いに問題がある 右翼勢力の妨害行動により一部の映画館が上映を取りやめた件で、「表現の自由の危機」うんぬんを語り大騒ぎしている団体・メディア等は、表現の自由というものを根本的に勘違いしている上、問題の本質について不理解あるいは意図的に隠そうとしている。 編集で印象操作 日本在住19年間の中国人、李纓(りいん)監督(『味』(2003)など)による靖国参拝問題についてのドキュメンタリー。 李纓監督は89年当時はこの問題を知らず、桜の名所たる靖国神社に花見にさえ行っていたという。だが政治・外交問題だと知ると10年間かけ取材・撮影、本作を完成させた。多くの日本人に知っ
『王妃の紋章』75点(100点満点中) CURSE OF THE GOLDEN FLOWER 2008年4月12日(土)より東劇他全国ロードショー 2007年/中国/カラー/114分/配給:ワーナー・ブラザース映画 中共プロパガンダ崩れ 中国きっての人気監督チャン・イーモウは、同時に北京政府の大イベントによく関わる事でも知られている。北京五輪の開会式も、もちろん彼が手がけている。 さて、そんな大事な年に、中国史上最も絢爛といわれる五代十国時代の王家を描く超大作が公開ときた。聞けば06年の香港を皮切りに、欧米各国を経ていよいよ日本公開ということだ。間違いなくオリンピック開催を念頭に置いた、海外向け中共プロパガンダの一環であろうと察しがつく。 ところが、いざ鑑賞するとそう単純に言い切れぬ奇妙な点が目に付いた。はたしてこの、見るからにいかがわしい大作映画の正体は何なのか。 後唐時代の中国。世に君
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』70点(100点満点中) 2007年11月3日(祝・土)全国東宝系ロードショー 2007年/日本/カラー/146分/配給:東宝 昭和しあわせ博物館・第二幕 日々進歩するVFX。多くの映画監督はこれを未来世界など、見たことがないものを描くために使おうと考える。やがて一部の人々は、実在した過去を映像化するためにこそ、役に立つ技術だと気づく。しかしこのテクノロジーの専門家である山崎貴監督は、さらに一歩進んで、「どうせならその映像を最大のウリにしよう」と考えた。 その狙いは前作の大ヒットという形で大当たりした。当然である。それこそが、過去を舞台にした映画が本来あるべき姿だからだ。映画でなければ決して出来ない、丁寧に作られた、あるいは集められた調度品。広い撮影所いっぱいに立てられたオープンセット。美術スタッフの職人芸が遺憾なく発揮されたそういうものが、かつては映画館
賃貸暮らしのわが家の地震対策【揺れから命を守る編】 以前のブログでも記載した、防災の優先順位に基づいて対策を進めています。まだ手をつけられていない部分もありますが、ある程度まとまってきたのでざっくりとご紹介していきます。 優先順位別に改善していっているため、今回は主に地震の揺れ対策がメインになります。…
『蟲師』35点(100点満点中) MUSHISHI 2007年3月24日より渋谷東急ほか全国公開 2006年/日本/上映時間/131分/配給:東芝エンタテインメント 画面作りで手一杯な感 世界のオオトモこと、この映画の監督大友克洋は、代表作「AKIRA」をはじめ数々のアニメ映画、そして漫画の傑作を生み出してきたことで知られる。内外ともに信者とでもいうべき熱狂的なファンが多いことでも有名だ。そんな彼が、今回は実写映画に腕を振るった。それが「蟲師」だ。 舞台は100年前の日本。原生林に囲まれたこの国には、蟲と呼ばれる多種多様な生命体が存在する。ときには幽霊のように人に憑いたり、一般の人には見えぬ姿で移動したりする。そんな蟲たちと、その対処法の専門家を人々は蟲師と呼んだ。蟲を引き寄せてしまう体質のギンコ(オダギリジョー)も優秀な蟲師のひとりで、国中を旅しながら蟲と人の共存について思索をめぐらせて
『鉄人28号 白昼の残月』60点(100点満点中) 2007年3月31日より新宿武蔵館ほか全国順次ロードショー 2006年/日本/95分/配給:メディアスーツ イメージを壊さず昔ながらの鉄人の魅力を伝えてくれる 横山光輝による漫画「鉄人28号」は何度も映像作品になっており、上は50代から下は10代まで幅広いファン層を持つ。こうしたコンテンツは、たいへん貴重かつ優良だ。たとえば、普段は映画など見ない家庭で子供がケロロ軍曹を見に行きたいと言っても、お父さんはなかなか重い腰を上げようとはしないだろう。しかしそれが鉄人28号であれば、「ほう、そういえばオレが子供の頃もやってたな。どうせ子供につき合わされるならこっちの方を見るか」となる。そんなわけでこうした吸引力のあるコンテンツは、大事に大事に育てていかなくてはならない。 しかし、最新のCG技術をふんだんに使い、満を持して公開された2004年の実写
『ライアンを探せ!』30点(100点満点中) The Wild 2006年12月16日(土)より丸の内プラゼール他全国ロードショー 2006年/アメリカ/カラー/配給:ブエナビスタインターナショナル(ジャパン) お手軽品にもほどがある 今年の冬シーズンにディズニーがぶつけてきたのは、本国アメリカで4月に公開され、初登場4位と惨敗したこの『ライアンを探せ!』。アチラでもあまり評判のよろしくないコイツを、お正月映画の手札にせざるを得ない今冬の彼らはかなり厳しい。 ニューヨーク動物園一の人気者で、唯一の野生育ちということで、仲間内からも尊敬されているライオンのサムソン(声:キーファー・サザーランド)。その息子ライアン(声:グレッグ・サイプス)にとって、偉大な父は大きなコンプレックスとなっていた。そんなある日、アクシデントからライアンがトラックに連れ去られてしまう。サムソンは最愛の息子を救うべく、
『マダガスカル』30点(100点満点中) ≪子供に見せたくなる要素があまりない 『シュレック2』『シャーク・テイル』とヒット作を続けるドリームワークス・アニメーションの最新作。米国では2005年公開のアニメ映画の興行収入一位を記録した。 ニューヨークの動物園のスター、ライオンのアレックスは、ひょんな事から仲間とともに動物園を脱走してしまう。ところがあえなくつかまって、しかも移送中の船の事故でアフリカのマダガスカル島へと漂着してしまう。 都会育ちで現代っ子の動物たち(ライオン、シマウマ、キリン、カバ)が、本物の自然の中で慌てふためくコメディだ。彼らはもともとアフリカの動物たちではあるが、何しろ文明が大好きで、生ぬるい都会暮らしに慣れきってしまっているので、野生に放り出されても何もできない。動物園の動物たちが野生に戻ってバン万歳、といかない設定が、ちょっとした笑いを生むわけだ マダガスカルはア
『森のリトル・ギャング』60点(100点満点中) 普通に面白い子供アニメ 最大手ディズニーのライバル、ドリームワークス製作による、アメリカ製フルCGアニメーション映画。『シュレック』シリーズで知られるドリームワークスのアニメは、『シャーク・テイル』『マダガスカル』など、動物を主人公にしたものが多いが、本作もその例に漏れず、動物を擬人化した作品だ。 登場人物?は、とある森の動物たち。彼らは家族思いのカメ、ヴァーン(声:武田鉄矢、ギャリー・シャンドリング)を中心に、昔ながらの暮らしをはぐくんでいる。ところがある年、冬眠から目覚めてみると、森の周りは新興住宅地になっていた。エサ不足に悩む彼らの前に現れた、流れ者のアライグマ(声:役所広司・ブルース・ウィリス)は、自分と一緒に、うまい食べ物があふれる人間の家に忍び込み、盗めばいいと語る。危険を直感したヴァーンは反対するが、今まで食べたこともない美味
『ダ・ヴィンチ・コード』20点(100点満点中) 開始後30分で、ほとんどの人はついていけなくなる 原作本『ダ・ヴィンチ・コード』は、全世界で3800万部も売れたベストセラーだ。この映画化にあたっては、カンヌ映画祭のオープニングまで、世界中どこでもマスコミ向けの試写会すら行わず、徹底した秘密主義で煽りまくり、話題性を盛り上げた。 ストーリーは意外に単純で、ある夜、ルーブル美術館の一室で殺された館長が残したダイイングメッセージを、主人公のハーヴァード大学教授(トム・ハンクス)と、フランス当局の暗号専門家(オドレイ・トトゥ)が、協力して解読するというもの。 やがてこのダイイングメッセージ(死の間際に被害者が残すヒント)は、どうやらキリスト教世界で最も重要な聖遺物(キリストの遺品や関連アイテム)である、"聖杯"のありかを示しているとわかる。しかし彼らは、館長殺害犯の容疑をかけるフランス警察と、聖
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