リチウムイオン電池量産計画を発表する日産ーNEC連合=5月19日 ■リチウムイオン相次ぎ量産 電気自動車(EV)などのエコカーの心臓部である電気をためておく「リチウムイオン(Li)電池」の量産化が動き出す。自動車メーカーと電機メーカーがそれぞれにタッグを組んだ5陣営が激しくしのぎを削っており、エコカーの普及に弾みがつくとの期待は大きい。ただ、高い製造コストや過充電による発火などの安全面など課題も多く、各陣営の技術開発力が試されている。(福田雄一、田端素央) ◇ ≪エコカーの心臓≫ トヨタ自動車の渡辺捷昭(かつあき)社長は11日に都内で開いた環境フォーラムで、松下電器産業との共同出資で設立した「パナソニックEVエナジー」で、2010年からLi電池の本格生産を始める方針を表明した。 日産自動車とNECの共同出資の「オートモーティブエナジーサプライ」も座間事業所(神奈川県座間