[ジュネーブ/台北 28日 ロイター] 豚インフルエンザが世界的に大流行した場合、すでに景気後退(リセッション)の影響を受けている航空会社にとっては、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)で経験した危機よりも深刻な事態になる可能性がある。 ジュネーブを拠点とする国際航空運送協会(IATA)は、メキシコで100人以上の死者を出している豚インフルエンザについて、世界的大流行(パンデミック)となった場合、リセッションの打撃を受けている航空業界にとってはダブルパンチになるとの懸念を表明。「乗客の信頼感を揺るがすものはすべて業界にとってマイナスに作用する。航空業界が直面しているほかのあらゆる経済的問題を考えると、(豚インフルエンザの)タイミングは最悪かもしれない」としている。 航空旅客需要は過去数カ月、企業のコスト削減や金融危機の影響を受けて落ち込んでおり、IATAがこの日発表した月間旅客数統