金融危機の再発防止策として銀行に国債保有を促すことは、新たな火種になりかねない。国債にはインフレによる価値劣化や、量的緩和終了による価格暴落のリスクがある。最も危険なのは、現状に甘んじる政治家が政府債務縮小に真剣に取り組まないことだ。 数週間前、国際決済銀行(BIS)のリサーチ責任者クラウディオ・ボリオ氏は20カ国・地域(G20)の首脳に対し、現在の金融政策立案者は「バックミラーばかりを見て運転している」と重々しく警告した。西側の金融当局者は過去のリスク要因に気を取られるあまり、新たな危険を察知できずにいる。 さらに問題なのは、政策当局者は1つの金融危機への対応として拙速に改革を実行しようとする中で、次の危機の呼び水となるような歪みを生み出す傾向があることだ。銀行各社のバランスシートに大量の国債が蓄積されている今、まさにそのような意図せざる結果が生じているのかもしれない。 今日、西側の規制
昨日もNYのダウは100ドル以上の上昇で8000を越えました。最近いくつかの良いニュースがマーケットのセンチメントを良くしていますね。しかしながら、そこにはいくつかのテクニカルな部分があることも忘れてはならないと思います。 一つはゴールドマンの1Q好決算。もともとこの企業は11月が本決算期末でしたが、昨年「普通の銀行」になるという決断をしたため、監督の流れが変わり、一般の銀行同様12月末決算となったようです。その結果、従来であれば1Qは11-2月だったのが今回の1Qは1-3月。 では12月はどこへ行った?というと、どなたかがOrphan monthとかいう表現をされてましたが、一応別途数字は報告してはいるみたいですが12月単月では結構大きなロス。果たして従来の1Qのくくりだったら決算数字はどうなっていたか、という疑問は残りますね。もちろん意図的な操作だとは思いませんが。 もう一つは昨日アメ
そんなもんがあるなんて知らなかったけど、昨日はそうだったらしい。本猫たちはそんなことも知らずにいつものとおり散歩中。 仕方ないので明治屋謹製しらすぼしをあげたのだ。100グラム600円!。おれが食ってる牛肉より高いぞ・・・・・ 今日は書くことがたくさんあったはずなんだけどSFCGでぶっ飛んだ。月曜の朝7時ってのは何なんだろうね、マッタク! ご存知のとおり、ここはいかんせん登場人物が濃すぎてブログといえども書けないことだらけなんだけど、これだけあちこちに被害者を出していて社会的問題を引き起こしている会社を民事再生なんてしていいんだろうか。 本質論について本当に疑問があるね。 僕は法律のことはよくわかんないからなんともいえないんだけど、なんだかこれが民事再生というのはすごく抵抗がありますね。一義的には被害者の救済資金を確保する、ってことで裁判所が抑え付ける意味はあるんだけどね。先週しっかり社長
経験によって学ぶ人が少ないと苦労するのは、マクロ的だけじゃなくて、ミクロ的にも同じであります。 また、人の足を引っ張る連中は、他人踏み付け戦術に出る連中と同じ末路なので、お楽しみに。 マクロ的ならびにミクロ的に申しております。 あー、疲れた orz The bond bubble is an accident waiting to happen (ボンド・バブルは起こるべくして起こった事故) Ambrose Evans-Pritchard Telegraph:12 Jan 2009The bond vigilantes slumber. As the greatest sovereign bond bubble of all time rolls into 2009, investors are clinging to an implausible assumption that Chin
えー、あおぞら、新生の劣後債について、そもそも残高がないのではないか、とのご指摘がありました。 ブルーンバーグなど一応手元で当たれる資料に再度当たりましたところ・・・・・ やはり残高はなく、ここに謹んでお詫びと訂正を申し上げます。 私の用いた情報源がある訳ですが、元来有価証券報告書など、きちんと確かめて転用するべきだったと反省しております。 前にも書きましたが、元来私は投資銀行が本業ですのでマーケットの情報についてはロイター、ブルーンバーグをはじめ複数の情報ソースを使用しており、必ずしも間違いがない、とは言い切れない状況でブログを運用しております。 できるだけ元のデータを手繰るようにはしておりますが、出張先で書き込むこともあり、今回のようなことは起こり得ます。 従来読者の方がコメントなどで訂正していただくもので、それに甘えて今までやってきているのですが、今回もそのような事情で元のデータに当
ニュースそのものは古いのですが・・・ 12月、ドイツ銀行がステップアップのユーロ建て劣後債のコール(早期償還)をかけなかったことに関してかなり議論が高まっています。 新聞ではほとんど書いてないみたいですけど、すごーく大事な問題です。 劣後債、細かい定義はともかく、要するに資本に算入できる債券の顔をした資金調達です。 銀行が株で調達すると希薄化により株価がどんどん下がってしまいます。 前に株数と掛け算すればおなじことじゃないか、というご指摘をこちらで受けたことがあるのですが、それほど(株価をこんなに低くするまで)希薄化させないとお金が調達できないということをオープンリーチにする訳ですから、特に信用第一の金融機関にはできない相談なのです。 で、この劣後債。 資本ですから銀行的には「永久債」などというものが好まれますが、投資家から見ると期限がない返済順位が株式とほぼ同等の融資に該当しますのでこれ
昨日ブルンバーグを見ていたら、ドイツ銀行がある劣後債(10年満期、5年コール)のコール期日にコールオプション(発行企業が期限前に償還させるオプション)を行使しないことを決めたという記事が出ていた。つまり2009年1月に予定されていたコール期日に弁済を行わないで、2014年まで期限が延びることを意味する。こうした劣後債は、優先(シニア)債権者より劣後して弁済を受けられるということで資本性を持ち、BIS上もローアーティア2に入るため、多くの銀行が発行しており、日本の金融機関だって国内で大量に発行している。 こうした期限付き劣後債の場合、あまり長いと投資家が存在しないため、短くするためにコールオプションをつけ、さらにコールを事実上強制するためにコールしなかった場合その後の利率が大きく上昇する仕組みになっていることが多い。今回のドイツ銀行の場合、L+88bpへ上昇する。ところが、最近の状況にかんが
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