最近、EU(欧州連合)の執行機関である欧州委員会は、秋季の経済見通しを発表した。2008年の実質GDP(域内総生産)成長率を、今年5月の春季見通しから下方修正し、ユーロ圏は2.5%から2.2%に、日本は2.1%から1.9%に、そして米国を2.7%から1.7%とした。 その一方で新興国については、ロシアを含むCIS(独立国家共同体)を6.9%から7.5%、中東・北アフリカを5.2%から5.3%、中南米は4.1%から4.4%にそれぞれ上方修正している。ちなみに日本を除くアジアは8.4%の据え置きとしている。 先進国の経済見通しが下方修正されたものの、新興国では成長が加速する形になっている。金融市場の混乱継続に対する懸念が強まる中で、新興国の経済が、欧州など先進国経済の成長持続を支えるとの期待が高まっている。 優良欧州企業の地域別売上比率、北米低下、欧州及びその他地域が上昇 実際に欧州企業の20