福島県飯舘村は、福島第一原子力発電所から北西に40~50キロほどのところにある。阿武隈山地に抱かれた、標高500メートルほどの風光明媚な山村だ。今回はこの飯舘村の被曝の悲劇について書く。 前回、前々回と書いた福島第一原発から半径20キロの立ち入り禁止区域の記事と対比して読んでほしい。官僚が地図の上に線を引いただけの20(あるいは30)キロの規制ラインと、現実の放射性降下物の飛散がいかにまったく無関係だったか、そして住民を被曝から防ぐ意味でいかに無意味だったか、如実に示しているからだ。 原発20キロ圏内の陸地は、半円を塗りつぶしたように人が入れなくなった。家に帰れなくなった。会社や職場に行けず、失業状態になった。なのに、円形の立入禁止区域内には線量が外部とほとんど同じくらいの低さでしかない場所がけっこうある(20~30キロラインの中間地帯も物資輸送が止まり生活が破壊されたが、今回は話を分かり
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最近になってもまだ、「放射性物質が大気中にあるので、ガイガーが反応するんじゃないんですか?」と聞かれる時があります。「いえ放射性物質は地面にあります。地面にある放射性物質から飛んでくるガンマ線がガイガーカウンターを鳴らすのです」と簡単に答えますが、自分が気になっている「敵」がどこから来て今どこにいるかが、広く知られていないというのは、困ったことだと思っています。 放射性物質は最初は空気にある細かい粒子にのって来ました。KEK で行われた桝本先生の講演 によると 、つくばにきた放射性物質のうち、ヨウ素は気体として、また1ミクロン以下の粒子とともに、、セシウムは数ミクロンの粒子について運ばれてきたというデータがあります。セシウムだけではなくテクネチウム、テルルなども同じ 数ミクロンの粒子についてきたと考えられています。 このような空気の汚染はつくばでは当初 3/15 日 1立方センチメートルあ
3月11日に発生した東日本大震災は、地震・津波被害の甚大さに加え、原子力発電所事故も併発し、未曾有の大震災である。短期的には地震津波警報が市民の安全に直接の影響を与え、また安否確認にテレビや電話などの既存メディアに加え、携帯電話やインターネットを利用した災害伝言板など新たなツールが使用される局面もあった。その後、募金の呼びかけや放射能情報がツイッターやフェイスブックで大きなうねりとなって人々を動かすなど、情報伝達は新しい局面を見せた。さらに、海外と日本では報道ぶりの違いがあった。本シンポジウムは、各種メディアが災害時に果たした役割、また現在果たしている役割を検証し、海外と日本での報道の差異を概観した上で、今後、情報の送り手と受け手にはどのような課題があるかを日欧の実務家、専門家が議論し今後の展望を探るものである。 プログラム(予定) セッション1:基調講演、メディアの役割と日独における現状
After Japan nuclear power plant disaster: How much radioactivity in the oceans? by National Science Foundation Among the casualties of the March 11, 2011, earthquake and resulting tsunami in Japan was the country's Fukushima Daiichi nuclear power plant. A result of the loss of electricity, overheating at the power plant led to significant releases of iodine, cesium and other radioisotopes to the e
地震・津波被災地を取材したあと、次は原発事故の被災地を訪ねなくてはならないと思った。そうしないと、地震・津波に原発災害が重なった「3.11クライシス」の全体像が見えてこない。 取材場所に選んだのは太平洋岸の街、福島県南相馬市である。福島第一原子力発電所から真北の人口約7万人のこの街は、まるでフランス国旗を縦にしたように、市域が3つに分断されているのだ。原発に近い南から順に「20キロメートルライン以南の無人地帯」「20~30キロメートルラインに挟まれた中間地帯」「30キロメートルライン以北の安全地帯」である。 この3つのうち、ちょうど私が現地に入った4月22日午前零時から「20キロライン南側」は、住民が避難した上に立ち入りが法律で禁止され、完全な無人地帯になった。一方、一番北寄りの「30キロライン北側」は、平時と変わりない安全地帯である。 そして市役所を含めた市の中心部(住民は約4万5000
注意: 水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきことの補足ですので、必ず元記事を読んでください。 ツイッター等の反応を見ていると、元記事を読んで、日本の水産物は食べられないと結論づける人が多かったようですが、「ゼロリスクではないから、水産物は一切食べない」というのは、もったいない話です。日本はすでに放射性物質の汚染が起こってしまった以上、絶対の安全・安心はありません。情報を集めて、危険な部分を上手に避けて、リスクコントロールをする必要があります。最終的に、どうするかは各自が考えて決めることです。専門家はそのための材料は提供できますが、結論を出すことはできません。こちらの記事では、あえて結論は書きませんでした。ただ、必要以上に怖がっている人が多そうなので、参考までに自分がどうする予定かを書きます。もちろん、参考にするかどうかの判断は、くれぐれも自己責任でお願いします。真似
執筆者 瀬古 博子 消費生活アドバイザー。食品安全委員会事務局勤務を経て、現在フーコム・アドバイザリーボードの一員。 今月の質問箱 瀬古 博子 2011年4月26日 火曜日 キーワード:メディア 放射能 ●暫定規制値に疑問の声 「日本の基準はWHOの10倍! 甘すぎるのではないか?」 ネットでよく見かける、放射性物質に関する疑問です。福島の第一原子力発電所の状況が連日報道され、食品や水についての不安が払しょくされないまま、厚生労働省が定めた放射性物質に関する暫定規制値に疑問が寄せられています。 4/12の本サイトの記事「なぜ健康影響はないと言えるのか?―第2回メディア情報交換会を聞いて」でも、記者たちの質問は「海外の基準値と照らし合わせて、日本の基準は甘すぎるのではないか」という点に集中したとありました。 では、はたして日本の基準は国際基準や他国の基準に比べて甘いのか。甘いとしたら、どのく
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 ● 「安全」か「低減必須」か―矛盾する情報 福島第一原子力発電所の事故による食品の放射能汚染は、人体にどれほどの影響を与えるものなのか? 模範解答は、「暫定規制値以下であれば安全。規制値を上回る高濃度汚染の食品には出荷規制がかけられているので出回らない」。新聞にはそう書いてある。でも、そう簡単に答えられない人も多いはず。なぜならば、前回書いたとおり、一方で「食品中の放射性物質は、本来、可能な限り低減されるべきもの」とも言われるからだ。注意深い人は必ずここで引っ掛かっている。「じゃあ、規制値を下回っていても、やっぱり危ないってこ
佐久間淳子 @shimanomusume 「水産経済新聞」という業界紙には長らく原発特集が載ってました。あれがたしか電気事業連合会だったような RT @riversidecry: もっとひどいのが、電力会社10社でつくる電気事業連合会。ここは正規の広告宣伝費すら… (cont) http://deck.ly/~sNB4l 2011-04-14 00:20:23 勝川 俊雄🐬 @katukawa 漁業は被害者という単純な図式ではなくて、水産分野にも原子力マネーで潤っている人間は大勢いる。 RT @shimanomusume: 「水産経済新聞」という業界紙には長らく原発特集が載ってました。あれがたしか電気事業連合会だったような 2011-04-14 03:40:57
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U.S. Sees Array of New Threats at Japan’s Nuclear Plant United States government engineers sent to help with the crisis in Japan are warning that the troubled nuclear plant there is facing a wide array of fresh threats that could persist indefinitely, and that in some cases are expected to increase as a result of the very measures being taken to keep the plant stable, according to a confidential a
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