設備投資の先行きを占うのが、工作機械や工具業界の業績だ。 主要企業に話を聞いたところ、受注に急ブレーキがかかっている。 日本、中国、欧州向けが減速し、世界中で製造業が萎縮している。 9月末、森精機製作所の森雅彦社長は、ドイツ南部に本社を構える中堅のエンジンメーカーで大歓迎を受けた。スイス国境に位置するコンスタンス湖に近い工場で、森精機の工作機械とファナックのロボットを組み合わせた最新鋭のラインが稼働する。その記念式典が、日独の関係者を集めて盛大に行われた。 この取引は、相反する2つの意味で森社長の記憶に強く残った。 1つは、ドイツ製の工作機械に慣れ親しんだ現地企業が、森精機の製品を選んでくれたこと。ドイツ南部から北イタリアにかけては一大工業地帯。ドイツの工作機械メーカーが高いシェアを握る地域で大型製品を受注したことは、森精機の海外展開上、重要な意味を持っていた。 もう1つは、それとは懸け離
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