映画『ジュラシックパーク』は、当時最先端のコンピューターグラフィック(CG)をフル投入したけれど、観客はコンピューターグラフィックというのをほとんど意識しなかった。華やかなビジュアルではなく、自然な恐竜の姿を表現することを重視したためだ。 次第に一般化し始めている、電動自転車にも似たような状況が演出されているようだ。 普通、電動自転車とえいば、バッテリーパックによるぶ厚いチューブフレームと、タイヤについた大きなモーターなどにより、外観からすぐわかるものだ。そんな特徴を、あえて個性としてデザインしたモデルもあるけれど、逆に、電動自転車でありながら、外観がおとなしいモデルを好むユーザーもいる。 ■電動自転車に見えない電動自転車 Freygeist”Classic”(フレイジェスト「クラシック」) この自転車に乗っていて、誰が電動自転車だと思うだろうか? ドイツで披露されたこのモデルのコンセプト