障害者のための「京都福祉新聞」50年、580号で歴史に幕 コロナ禍での廃刊「不本意で残念だが、部数減で限界」 2020年5月22日 10:00 障害者や家族の立場から福祉や行政の課題を伝えてきた月刊紙「京都福祉新聞」が3月号で廃刊し、50年の歴史に幕を下ろした。病気や障害に対する偏見の払拭(ふっしょく)に取り組む一方、孤立しがちな当事者たちの漫画や俳句、エッセーを掲載し、紙面での交流も大切にしてきた。編集発行人の体調不良が主な理由で「従来の形での継続は難しくなった」としている。 精神科医や研究者、福祉関係者らでつくる京都社会福祉問題研究会(京都市中京区)が1970年11月に発行した。タブロイド判2ページで題字は当時の蜷川虎三京都府知事の筆と伝わる。 創刊号で「何人も常に対等。遠慮や沈黙をしてはならない」との姿勢を明確にした。福祉会館の建設要望など京都府や京都市との交渉経過をはじめ、精神科病