「3K」(きつい、汚い、危険)とのイメージ払拭(ふっしょく)に向け、ごみ収集車が“進化”している。静粛性や消臭といった作業環境改善のほか、洗練されたデザインで国際的な賞に輝くなど、兵庫県内のメーカー3社が工夫を凝らしている。(大島光貴) 2016年に登場し評判になったのがモリタエコノス(三田市)の収集車「プレスマスター」。車体側面に凹凸のある斜めのラインが施され、後部のごみ投入口はまるで戦隊シリーズに出てくる装甲車のよう。ネット上で「近未来的」「かっこいい」「SFごみ収集車」と話題になった。 キャッチコピーは「洗練された機能美こそ美しい」。「作業中」の表示器やランプ類を上部に配置し視認性を高めた。実用性を兼ね備えたデザインは国際的にも評価され、デザイン界のオスカー賞と言われるドイツ「iFデザイン賞」に、収集車として初めて輝いた。 一方、極東開発工業(西宮市)が17年に発売した「プレスパック