ドクターイエローは正式には新幹線電気軌道総合試験車という事業用車。新幹線と同じスピードで走行しながら、レールの歪み、架線の摩耗状態、架線電力の状態、信号設備の状態といった新幹線の軌道状態を検測するものだ。 新幹線と同じ速度で走りながら検測することにより、ほかの新幹線の運行の妨げとなることなく、日中の検測を行うことができる。また、営業状態と同じリアルな状況で検測できるので、軌道状態を高い精度で検測することができる。 現行のドクターイエロー923形は700系をベースとした車両で、JR東海が所有する0番代T4編成が2000年に登場。当初はJR西日本が所有する0系ベースの922形20番代T3編成との持ち回りで検測を行い、2005年にJR西日本が923形3000番代T5編成を導入した。 余談だが、T5編成はJR西日本の所属ながら、JR東海の大井車両基地に常駐しており、台車検査(台検)や全般検査(全検