2019年はあいちトリエンナーレの開催および「表現の不自由展、その後」の中止など、表現の自由について大きく考えさせられる年となった。「表現の自由」とは何なのか、そもそもどうやって考えればよいのか。表現とは、自由とは。 前編に引き続き、憲法学者の志田陽子さんと文化研究者・アーティストの山本浩貴さんのクロストークのなかで、表現の自由について掘り下げていく。 話題はマイノリティの表現へと移り、大きな流れに抗って表現していく重要性へと移っていく。 志田陽子 武蔵野美術大学 教授(憲法・芸術関連法)、博士(法学)。「表現の自由」および芸術をめぐる憲法問題、文化的衝突をめぐる憲法問題を扱っている。 主著 『「表現の自由」の明日へ』(大月書店、2018年)、『表現者のための憲法入門』(武蔵野美術大学出版局、2015年)など。 山本浩貴 1986年千葉県生まれ。2010年一橋大学社会学部卒業。2018年ロ
新型コロナウイルスの感染予防で臨時休校している自由学園(東京都東久留米市)の高校生と教諭が、学習講座サイト「平和で持続可能な社会づくりのための学び」(https://lcpss.ourjiyu.com/)を開設した。高等科2年川嶋一さん(17)は「『差別がなぜいけないのか』などと問いかける内容になっている。広く見てほしい」としている。 更科幸一・副学園長(48)が「ふだん学べないことを学ぶ機会に」と川嶋さんと3年の小林多治生(たじお)さん(18)、2年の幸田良佑さん(16)にサイトづくりを呼びかけた。川嶋さんらは、ヘイトスピーチなどに関する著書のあるジャーナリスト安田浩一さんや上智大学の中野晃一教授ら、同校で講演したことのある6人を訪ね、15分ずつのビデオメッセージをもらった。1週間で制作した。(青木美希) ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=154
過去の入試での女性や浪人生への差別が違法と認定された東京医科大学。その「門戸」は今、正しく開かれているだろうか(c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 東京地裁の判決を受け記者会見した原告弁護団。消費者保護の観点からも画期的な判決となった/3月6日、東京都内 (c)朝日新聞社 AERA 2020年3月23日号より 東京医科大学が女子や浪人生を差別していた入試不正を違法とした東京地裁判決。女性差別の撤廃と消費者保護の両面から、極めて大きな意味を持つ。消費者保護の側面から同問題に迫ったAERA 2020年3月23日号の記事を紹介する。 【文科相が「入試が不適切」または その可能性が高いと指摘した10大学】 * * * 「得点調整は法の下の平等を保障した憲法や、公正かつ妥当な方法で入学者を選抜することを定めた学校教育法の趣旨に反する」 2018年に明らかになった東京医大の不正入試問題をめぐ
東京地裁の判決を受け記者会見した原告弁護団。消費者保護の観点からも画期的な判決となった/3月6日、東京都内 (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 過去の入試での女性や浪人生への差別が違法と認定された東京医科大学。その「門戸」は今、正しく開かれているだろうか(c)朝日新聞社 AERA 2020年3月23日号より 東京医科大学が女子や浪人生を差別していた不正入試問題で、東京地裁判決は、不利益を被った受験生に受験料などを返還するよう大学側に命じた。今回の判決は、入試以外のあらゆる場での女性差別に警鐘を鳴らすものとなりそうだ。AERA 2020年3月23日号では、今回の訴訟の社会的な意義に迫った。 【文科相が「入試が不適切」または その可能性が高いと指摘した10大学】 * * * 東京医大をめぐっては、今回の訴訟とは別に元受験生の女性38人が「性別というコントロールできない属性を理由に不
大阪市内の一室で開かれたケアの会で話をする長松康子さん(左から3人目)ら=大阪市で2019年11月17日午後1時34分、芝村侑美撮影 中皮腫や肺がんなどアスベスト(石綿)関連疾患で大切な人を亡くした悲嘆を慰め、寄り添う「グリーフケア」に、医療の専門家が取り組み始めた。兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場の周辺で大規模な石綿被害が明らかになった「クボタショック」から6月で15年。今も患者が増え続ける中、悲しみを打ち明ける機会を得て癒やされる遺族も多い。【芝村侑美】 聖路加国際大大学院看護学研究科准教授の長松康子さん(54)は、自身の長女が通っていた保育園の改築工事の石綿飛散で長女が暴露し、不安を抱えることになった経験から被害者支援に取り組んできた。
<くらしナビ ライフスタイル> インターネットを通した「#MeToo」運動や、花を持って集まる「フラワーデモ」など、被害者自身が声を上げて性暴力に抗議する動きが広がっている。しかし、幼い子どもは性に関する知識がなく、自分がされたことを理解できないため、特に被害が表に出にくい。思春期保健相談士の徳永桂子さん(61)は、幼児期からの性教育の必要性を訴え、全国で講演活動を行っている。 「足と足の間のことを何と呼ぶ? お医者さんは性器と呼びます」。2月中旬、兵庫県西宮市の市立樋ノ口小学校で性教育の授業が開かれ、体育館に集まった4年生約130人に徳永さんが語りかけた。「口と胸、性器は特別に大切なプライベートゾーン。誰かから『触らせて』『触りなさい』と言われたら『いやだ、やめて』と言おう。パンチしたり足で蹴ったりしてもいい」
子育て世帯において、認知度が高まってきているであろう”乳児用液体ミルク”。常温ですぐに飲めるので、お湯を用意したりミルクを溶かす時間や手間がかかったりしない便利なアイテムです。日常使いはしていなくても、災害時の備蓄アイテムとしてご家庭に用意している人もいるのではないでしょうか。 2019年3月、江崎グリコ株式会社は日本初の乳児用液体ミルク、「アイクレオ赤ちゃんミルク」を発売しました。同社は「アイクレオ赤ちゃんミルク」の発売1周年を機に、1歳までの子どもをもつママとパパ1,000人を対象に、2020年1月31日~2月3日に調査を実施。液体ミルクの使用にまつわるリアルな状況をご紹介します。 液体ミルク発売開始から約1年。認知度は4割から一気に9割近くまで増加 まずは子育て世帯における液体ミルクの認知度について、発売前の2018年7月と、発売から約1年が経過した2020年2月のデータを比較してみ
多くの犠牲者が出たオウム真理教による無差別テロ、地下鉄サリン事件から20日で25年です。現場の1つ、東京の地下鉄・霞ケ関駅では遺族や被害者などが犠牲者を追悼しました。 25年前の平成7年3月20日、通勤客などが無差別にねらわれた地下鉄サリン事件では、都内を走る3つの路線に猛毒のサリンがまかれ、14人が死亡、およそ6300人が被害に遭いました。 現場の1つ、東京・千代田区の霞ケ関駅では、発生時刻とほぼ同じ午前8時に職員が黙とうをささげました。構内には献花台が設けられ、遺族や被害者が花を供えて手を合わせ、犠牲者をしのんでいました。 オウム真理教による一連の事件をめぐっては、おととし、元代表の麻原彰晃、本名・松本智津夫元死刑囚ら13人に死刑が執行されました。 一方、教団の後継団体は、今も若い世代などへの勧誘を活発に行っています。 霞ケ関駅の助役だった夫を亡くした高橋シズヱさんは、「この25年を振
離婚後も父母の両方が子どもの親権を持つ「共同親権」制度を巡る議論が本格化している。日本では離婚後は父母のどちらかを親権者とする「単独親権」を採用する中、親権を持たない親たちが「子育てに関われない」と共同親権の実現を求める一方で、ひとり親や識者からは慎重な声も聞かれる。国も制度の在り方について検討を始めた。 「離婚で子どもたちと会えなくなるなんて考えもしなかった」。12日、東京地裁の法廷で柳原賢さん(57)=富山県=は訴えた。柳原さんら男女12人は、民法の単独親権制度は、子育てする権利を侵害し、幸福追求権などを定めた憲法に違反しているとして、昨年11月、国に損害賠償を求める訴訟を起こした。 妻と離婚し、当時小学生と園児の娘2人と離れて暮らし12年。調停で年3回の面会交流が決まったものの、守られたことはない。遠くから見るだけでも、と子どもの学校の学習発表会に足を運んだ時は、元妻と教師にすぐ追い
てんかんの持病がある子供の家族会と東京のITベンチャーが、患者家族向けのスマートフォンアプリ「nanacara(ナナカラ)」を共同開発し、20日から無料配信を開始する。日々の発作の状況を簡単にデータ化し、家族内で情報を共有する機能を持たせ、介護者らの負担軽減につなげる。 手掛けたのは、てんかんの子供を持つ家族や専門医らでつくる民間団体「SAChi Project(サチプロジェクト)」(大阪市)と、ITベンチャー「ノックオンザドア」(東京都)。 アプリでは、発作の状況を動画などで記録できるほか、家族内での情報共有が可能。症状に応じてワンタッチで動画や発作時間、メモなどを記録でき、服薬履歴も簡単に管理できるようになっている。「App Store」で20日から無料ダウンロードを開始。「Google Play」には、近日中の配信を予定している。 てんかんは薬で発作をコントロールするため、治療には発
撮影した状況や写真に込めたメッセージを説明する吉岡さん(奥)=奈良市の奈良親子レスパイトハウスで、稲生陽撮影 2010年に東大寺境内に開設された難病や障害のある子とその家族向けの短期保養施設「奈良親子レスパイトハウス」(奈良市雑司町)で、これまでの活動を振り返る写真展「善き友との10年」が始まった。生命維持装置に囲まれながらも笑顔を見せる子供や家族、ボランティアらの和やかな雰囲気をとらえた写真など約50点が展示されている。 ハウスは世界で初めて子供ホスピスの取り組みを始めた英国人シスターらが09年に来日したことをきっかけに、東大寺福祉療育病院長で小児科医の富和清隆さん(70)らが翌年開設。境内の元職員宿舎を活用し、親子が家事から解放されて互いに向き合うことのできる「親子レスパイト」の専用施設とした。富和さんは「シスターの『深く生きる』という言葉が原点。たとえ短い人生であっても、この家族に生
御殿場市の国立駿河療養所と神山復生病院の二つのハンセン病療養所に月1回、仲間と通う。相棒は盲導犬になれなかったラブラドルレトリバーや、左手のない保護犬の柴犬(しばいぬ)など8頭。入所者のお年寄りは、愛想よく近づいてくる犬たちの頭をなでたり、ほおを寄せたりと、思い思いに犬との触れ合いを楽しむ。 代表を務めるボランティア団体「ぷらす」で、ハンセン病療養所の入所者が犬と触れ合うボランティア活動を2016年から続けている。メンバーは主婦やピアノ教師、盲導犬センター職員、顧問獣医師ら11人だ。 ハンセン病患者を長年強制的に隔離してきた国の政策を違憲と断じた01年の熊本地裁判決をきっかけに、ハンセン病問題に関心を持つようになった。「こんなことが日本で起きてたの」とショックを受け、「素通りできない。どこかで本腰を入れて勉強しよう」と感じた。
群馬県高崎市はごみ出し困難世帯への支援を開始する。高齢者や障害者世帯のほか、子育て世帯も対象にしており、富岡賢治市長は「全国でもトップ水準の対応。安心して暮らせる生活環境を整えるのが目的」と胸を張った。4月から申し込みを受け付け、実施は9月から。 指定のごみステーションまでごみを運べない世帯のため市の委託業者が週に1回、利用者宅を訪れ玄関先などから回収する。ごみは軽ダンプで清掃センターまで運ぶ。利用料は無料。 利用できる世帯は、(1)70歳以上だけの構成(2)障害者だけの構成(3)妊婦や3歳児未満の乳幼児がいて単身赴任などで家族の協力が得られない-というごみ出し困難世帯。市は「高齢者世帯などでは、ごみが出ていない際は収集員が声かけなどで安否確認も行う。環境と福祉が融合した事業でもある」としている。 利用申請は、本人や家族のほか、家庭事情を知る民生委員などからも受け付ける。市では1千世帯の利
県は2019年7~8月にかけて実施したひきこもりに関する調査結果を発表した。40代と50代が全体の半数以上を占め、中年世代のひきこもりが目立つほか、「10年以上」という回答が最も多く4割を超え、ひきこもり期間の長期化の傾向が見られた。【葛西大博】 調査は県内の民生委員3978人の協力を得て、担当地区で把握する「ひきこもり状態」の人の情報を寄せてもらう形で実施。2655人から回答を得た(有効回収率66・7%)。 民生委員が把握するひきこもり状態の人は1174人だった。年代別では40代が最も多く32・6%を占め、次いで50代22・5%、30代19・9%、20代9・5%の順だった。40代と50代を合わせると5割を超えた。
新型コロナウイルスの感染拡大は日本人の生活を一変させた。特にコロナの影響を大きく受けていると言われているのが性風俗業界だ。まさに「濃厚接触」の最前線の産業だけに、コロナによる「風俗離れ」の話もまことしやかに伝え聞かれる。性風俗で働く女性キャストを長らく支援してきた安井飛鳥弁護士は「減収の相談が増えている」と危機感を強める。 ●「新型コロナで風俗離れ」は本当なのか 厚労省の「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」では、「濃厚接触」の定義を「必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(目安として2メートル)で一定時間以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられます」としている。 性風俗の現場こそ「近距離」「対面」でまさに濃厚接触の最前線であろう。本能的に感染リスクを警戒した男性客の「風俗離れ」もメディアで取り上げられるようになった。 弁護士とソー
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く