年平均7%の経済成長を続け、「アフリカの奇跡」と呼ばれるルワンダ共和国。首都のキガリを1年ぶりに訪問した。キガリ市のルビンギサ・ピューデンス市長と話をすると、現在の人口は170万人だという。5年前、私が初めて訪れたときは120万人であったから、5年で実に50万人が増加したことになる。確かに、ひどくなった交通渋滞から、ヒトとクルマが増えたのを肌でも感じた。 この経済成長を支えるのは、首都での人口増に伴う中間層の拡大だ。ところが、国民1人当たりの年間所得でみると、5年間で年率3%程度の増加で、これは国全体のGDP増加の半分程度だ。貧困層の人々の生活レベルは良くならないという現実が、数字からはうかがえる。 貧困層を救う高校生のプラン 神戸市はそんなルワンダで、新しいビジネスを生み出すプログラム「KOBE STARTUP AFRICA」を実施している。グローバルに活躍しようとする若者の挑戦を後押し