登山者がパソコンや携帯電話で登山届を提出する県警の「インターネット登山箱」で、伸び悩んでいた高齢者の利用者数が急上昇したことが、県警地域課のまとめでわかった。コンピューターなどを使い慣れないシルバー世代は、今年の春先まで利用率が10%前後にとどまっていたが、県警が積極的にPRしたところ、大きく伸びた。 いつでもどこでも届け出が可能なインターネット登山箱は、平成20年7月に利用が始まり、個人・団体の利用件数は半年のみの初年は60件だったが、21年は187件と増加。しかし、65歳以上の高齢者の利用件数は伸び悩み、20年10件、21年は18件で、今年も5月末時点で6件だった。 このため、県警は、県や各山岳連盟との会議で、インターネット登山箱の利用を積極的に呼びかけたほか、登山道の入り口でチラシを配布するなど地道なPRに努めた。その結果、今年は8月末までで、全体の利用件数は205件(前年同期127