南海トラフ沿いの巨大地震について、総務省消防庁は、想定震源域の東側の東海地震が起きた場合、西側にあたる和歌山や高知など7県からは、救助などを応援する緊急消防援助隊を原則として出動させないことを決めた。 東側で巨大地震が起きた直後、西側でも発生した例があり、西側での救助態勢が手薄になる可能性を考慮した。 援助隊は普段、市町村などの消防隊員として活動している。大災害が発生すると、消防庁長官の要請や指示により、特殊な機材や機器を持って被災地に駆けつける。2011年の東日本大震災では、発生から約3か月間で延べ11万人が出動、約5000人を救助した。17年の九州北部豪雨などでも出動している。 静岡県から九州の太平洋側に延びる南海トラフ沿いの巨大地震は100~150年間隔で繰り返し起こってきた。震源域全体で起こるほかに、東側で東海地震などが発生した後、時間をおいて西側が連動した例が知られている。160
岐阜県立益田清風高校(同県下呂市)の女子ハンドボール部では、体罰で退職した非常勤講師が、一般人としてなお指導を続けていたと、学校関係者が証言した。有効な手を打てなかった県教委や学校に、教育関係者からは疑問の声も上がっている。 同校の関係者によると、元コーチの男性は2014年、体罰が発覚して非常勤講師を退職した際、学校側から指導を禁止されたが、それを無視して学校外の練習場で行われる部活動に参加していたという。 体罰を目撃した別の同校関係者は「体罰はずっと当たり前のように行われてきたが、(元コーチは)実績もあり、怖くて誰も何も言えなかった」と打ち明けた。一部の教諭が男性の退職後の行動に疑問を呈することもあったというが、学校側は「(教諭や講師でなく)知らないおじさんが勝手に来ているのだから問題がない」と黙認していたという。 県教委は、男性が懲戒などの処分を受けなかった経緯について「調査中」として
購入した国有地の地中からごみが見つかったのに、国が撤去費用を支払うまで4年以上かかり、業務に支障が出たなどとして、兵庫県の金属加工業者が国に約3600万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こすことがわかった。 同じく国有地からごみが見つかった学校法人「森友学園」のケースでは、約1か月で撤去費用を算定しており、業者側は「対応を変えているなら不公平で納得できない」としている。 訴えなどによると、業者は2011年9月、工場用地として大阪府豊中市内の国有地(約390平方メートル)を約2700万円で購入する契約を国土交通省大阪航空局側と結んだ。 ところがくい打ち工事中の12年12月、地中で大量のごみを発見。業者は契約に基づき、国に撤去費用約2390万円などを請求したが、大阪航空局が約2160万円の支払いを認めたのは17年7月だった。
26日午前9時半頃、北海道留萌市の留萌港西防波堤にあるコンクリート製の南灯台(高さ約16メートル、直径約3メートル)が折れていると、留萌海上保安部に連絡があった。 同海保が確認すると、土台から約3メートルを残してなくなっていた。 旭川地方気象台によると、同港は25日午後から波高が5メートル超となり、高波で倒壊したとみられる。 漁師歴30年の地元の男性(55)は「灯台がなくなるなんて初めてのことだ」と驚いていた。
政府は、海上自衛隊最大級の護衛艦「いずも」を、戦闘機の離着艦が可能となる空母に改修する方向で検討に入った。 自衛隊初の空母保有となり、2020年代初頭の運用開始を目指す。「攻撃型空母」は保有できないとする政府見解は維持し、離島防衛用の補給拠点など防御目的で活用する。米軍のF35B戦闘機の運用を想定しており、日米連携を強化することで北朝鮮や中国の脅威に備える狙いがある。 複数の政府関係者が明らかにした。いずもは、広い甲板を持つ空母に似た形状の護衛艦で、全長248メートル、満載排水量約2万6000トン。ヘリコプター14機を搭載可能とされる。空母化すれば、F35Bを約10機搭載できる見通しだ。 改修では、F35Bのジェットエンジンが発する熱に耐えられるように甲板の耐熱性を上げる。
野生大麻が多く自生する北海道内で、今年も保健所や自治体による除去作業が行われている。 野生大麻は生命力が強く、毎年、人海戦術で抜き取り作業を続けているが、除去が追いつかないのが現状だ。 「どれだけ抜いてもまた生えてくる。生えては抜いての繰り返しだ」。7月7日に津別町で行われた野生大麻の除去作業。町職員の男性はため息をついた。 大麻が自生していたのは民有地の2か所。廃屋の裏手と、そこから数キロ離れた小麦畑脇の土手で、青々とした大麻が人の背丈まで育っていた。真夏の陽光が照りつける中、道や町の職員ら約25人は汗だくになって1本ずつ根っこから抜き取り、軽トラックの荷台に積み重ねていった。 この日、同町で除去された大麻は昨年の10倍にあたる8081本、重さ280キロ。その日のうちに町内の最終処分場に埋却された。
岡崎市消防本部に全国で1台だけ配備されている全地形対応車「レッドサラマンダー」が21日、初めて出動した。2013年の配備以来の初仕事。この日は災害発生に備えた待機のための出動で、実際の活動はなかったが、同本部では「ようやく活躍が始まった。これからの梅雨、台風の季節に向けて頼もしい性能が発揮されるはず」と期待していた。 同市では前線と低気圧の影響で風雨が強まり、午前11時45分に大雨洪水警報が発令された。市東部の額田地区で正午までの1時間に34・5ミリの大雨が降ったため、同本部が初出動を決定。午後0時50分に、専用の搬送トラックの荷台に載せられ、救助工作車1台を伴って中消防署を出発し、約13キロ離れた額田地区の東消防署額田出張所へ向かった。 しかし、出発した頃には雨は上がり、まもなく警報も解除されたため、特に活動をしないまま午後5時過ぎに中消防署へ帰還した。 レッドサラマンダーは浸水した場所
22日午前0時頃、群馬県南牧村羽沢の「体験型農村レストラン 潺 ( せせらぎ ) 」から出火、木造2階建物約560平方メートルと隣接する木造2階建物約340平方メートルが全焼した。 旧尾沢中学校の校舎だった建物は、村で自然体験を行う「ぐんま山森自然楽校」の拠点でもあり、村民らからは建物の焼失を残念がる声が上がっている。 富岡署の発表によると、この火事で、近隣の6世帯10人が近くの村民俗資料館に避難したが、けが人はいなかった。21日午後9時頃まで、経営者の女性(50)が建物内に設置されたピザ窯にまきを入れる作業をしていたといい、同署で出火原因を調べている。 レストランは、旧校舎を村から借り、村への移住者が2013年春頃に開店した。関係者によると、春から秋頃にかけて営業していた。近年は南牧村産の野菜などを使った食事を提供し、店のピザ窯を使ったピザ作りの体験もでき、観光客にも人気のスポットだった
記者会見で消防司令補の処分について発表する高橋部長(左から2人目)と堂尻消防長(同3人目)(26日、氷見市役所で) 富山県氷見市と市消防本部は26日、パワハラによる停職期間中に、当該事案の関係者を脅したなどとして、市消防署の消防司令補の男性(47)を停職6か月の懲戒処分にすると発表した。 処分は27日付。 消防司令補は今年2月27日付で、部下など7人へのパワハラや暴行により停職2か月の懲戒処分を受けている。この事案を巡って、市は弁護士と県警OBによる第三者委員会を設置し、消防職員や退職者計46人から聞き取り調査を行った上で、処分を決めた。 消防司令補は停職中の3月23~29日、被害職員の男性1人に電話で面会を求めたり、3回メールを送ったりして接触。メールには「リークされたらたまらんやろ」「お前も加担しているとは思わなかった」などの文言が記されていた。 また、3月6日には第三者委員会で証言し
【ワシントン=尾関航也】トランプ米大統領が「オバマ前大統領に盗聴された」と主張している問題で、第三者による「証拠発見」が、トランプ政権による自作自演だった疑いが強まっている。 トランプ政権の一層の信用低下が避けられそうにない。 事の発端は3月4日、トランプ氏がツイッターに投稿した書き込みだ。 「オバマ大統領は大統領選直前の10月に私の電話を盗聴していた」とし、オバマ氏を「病気だ」などと中傷する内容だった。 しかし米連邦捜査局(FBI)と国家安全保障局(NSA)のトップが3月20日の下院公聴会で、盗聴を裏付ける情報は何もないとそろって証言。トランプ氏は窮地に立たされた。 そこで出てきたのが、下院情報特別委員会のデビン・ニューネス委員長(共和党)がもたらした「新たな情報」だった。
謎が多い国の特別天然記念物「オオサンショウウオ」の生態解明と保護のために、研究者らで作る「日本オオサンショウウオの会」(会長=桑原一司・広島女学院大非常勤講師)が、全国共通のデータベース作りに乗り出す。 人間より寿命が長いとされるオオサンショウウオの同じ個体を、研究者が世代を超えて追跡調査できるようにする。データ収集のマニュアルを来年1月までに策定し、全国の研究者や行政機関に提供する予定だ。 オオサンショウウオは、寿命が100年以上といわれるが、平均寿命はわかっていない。夜行性のため、幼生期に川のどこで、どう行動するのかなど生態の多くも不明だ。近年は、京都府などで中国産と日本の固有種との交雑種が急増している。固有種だけを登録して保護につなげる重要性も高まっているという。 現在は、河川などで捕獲した後、マイクロチップを皮膚の下に埋め込んで放流し、チップの番号と個体の特徴を記録。再び見つけた時
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