気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 「実質実効為替レートで見ると、プラザ合意以来の円安水準にある」――。 昨今、よく耳にする表現である。2月9日からドイツのエッセンで開催されたG7(7カ国)財務相・中央銀行総裁会議の前後にも、欧州大陸の各国から盛んに円安牽制の発言が聞かれた。背景には、こうした「歴史的な円安」という認識があったのだろう。 だがこの認識には、違和感を抱かずにいられない。というのも1985年のプラザ合意当時と言えば、円は対ドルで1ドル=250円近辺を推移していたからだ。足元、120円前後を行ったり来たりしているこの円相場が、当時よりも円安というのでは、どうにも腑に落ちない。 マルク横ばい、フランやリラでは円高 試みに、ドルのほかに、今回、円安牽制の筆頭に立ったドイツ