イトーヨーカ堂が展開するアリオ橋本の「キッズタウン」。アカチャンホンポ(奥)など専門店群と一体となった売り場を目指している=相模原市(写真:フジサンケイビジネスアイ) 業績不振にあえいできた流通大手の総合スーパー(GMS)に薄日が差してきた。2011年2月期の決算で、イオンはGMS部門の営業利益がリーマン・ショック前の08年2月期の9割近くに回復し、イトーヨーカ堂も10年2月期まで3期続いた営業減益が下げ止まった。売り場の「専門店化」を中心とした改革が功を奏し、停滞からの脱出を加速させている。 [表で見る]イオンvsヨーカ堂 営業利益増減比率 通路に面した売り場に「R.O.U」(生活雑貨)、「トップバリュコレクション」(カジュアル衣料)などの看板ロゴが映える。靴売り場に靴専門店「ASBee」、ペット用品売り場にも専門店「ペットシティ」を配置し、まさにショッピングモールのような構成だ。