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ブックマーク / www.issp.u-tokyo.ac.jp (6)

  • スピン分裂を示す新しいタイプの反強磁性体を発見 ―反強磁性体スピントロニクスに新しい潮流― | 物性研究所

    発表のポイント 有機分子固体で、電子バンド構造にスピン分裂を示す反強磁性体「補償フェリ磁性体」が実現する新しい機構を発見しました。 補償フェリ磁性体は、今まで合金系などの無機化合物で実現可能性が議論されてきましたが、有機化合物特有の格子構造を用いることで実現できることを示しました。 研究で発見した補償フェリ磁性体は、スピン分裂に起因する高効率なスピン流生成が可能なため、スピントロニクスに新しい潮流をもたらすことが期待されます。 研究で発見した補償フェリ磁性体を実現する新機構。通常の反強磁性体(左図)では電子バンド構造にスピン分裂が生じないが、2つの異なるダイマー上にスピンを互い違いに配置することによってスピン分裂が生じる補償フェリ磁性(右図)が実現できることを示した。 全文PDF 概要 東京大学物性研究所の吉見一慶特任研究員、三澤貴宏特任准教授、名古屋大学大学院理学研究科の小林晃人准教

  • MOFのハイパーオクタゴン格子でゆらぐスピン ―量子計算の舞台となる物質の開発を次の次元へ― | 物性研究所

    発表のポイント 金属有機構造体(MOF)において、電子のスピンがつくるハイパーオクタゴン格子の磁気的性質を初めて実験的に調べ、理論予測と類似するスピン状態の変化を観測しました。 量子スピン液体とよばれる量子状態を探索する物質を、従来研究されてきた単純な無機化合物からMOFに拡張しました。 分子自由度を生かした構造制御が可能なMOFを用いることによって、量子計算の舞台となる物質の開発が加速することが期待されます。 全文PDF 発表概要 東京大学物性研究所の石川孟助教、今城周作特任助教、武田晃助教らの研究グループは、金属有機構造体(MOF)(注1)において、電子のスピン(注2)がつくるハイパーオクタゴン格子(注3)が示す特異な磁気的性質を初めて実験的に観測しました。 近年、量子スピン液体(注4)とよばれる不思議な磁気状態の実現を目指した物質の開発が盛んに行われています。電子のスピンが、ハニカム

  • 二つの新鉱物、「桐生石」および「群馬石」を発見 | 物性研究所

    東京大学物性研究所の浜根大輔 技術専門職員と名古屋大学大学院工学研究科の矢島健 准教授(研究当時:物性研究所 助教)は、鉱物研究家の猪狩一晟 氏、大木良弥 氏、堀浩文 氏、小原祥裕 氏と共同で、群馬県桐生市の山中から二種類の新鉱物を発見し、それぞれ「桐生石(学名:Kiryuite、図1)」および「群馬石(学名:Gunmaite、図2)」と命名しました。桐生石および群馬石は国際鉱物学連合の新鉱物・鉱物・命名分類委員会から新種(=新鉱物)として正式に承認され、研究成果はJournal of Mineralogical and Petrological Sciencesに、2023年10月12日付けで掲載されました。 足尾山地はマンガン(Mn)資源が広範に分布する地域として古くから知られ、マンガン鉱山が方々にありました。しかし、群馬県桐生市の山中にはマンガンではなくタングステン(W)を目的に開発

  • 電子顕微鏡室/Electron Microscope Section

    福島県から発見された鉱物が、国際鉱物学連合の新鉱物・鉱物・命名委員会から新種(新鉱物)として承認されました。 新鉱物の正式名称はイットリウム宮脇石(Miyawakiite-(Y))となります。 解説はこちら。

    fumirui
    fumirui 2017/10/23
  • 電子顕微鏡室/Electron Microscope Section

    福島県から発見された鉱物が、国際鉱物学連合の新鉱物・鉱物・命名委員会から新種(新鉱物)として承認されました。 新鉱物の正式名称はイットリウム宮脇石(Miyawakiite-(Y))となります。 解説はこちら。

  • 見る方向や光の偏光によって三色に変化する物質を発見 | 物性研究所

    東京大学 物性研究所 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 発表のポイント 見る方向や光の偏光方向によって、色が劇的に変化する、レニウムを含む新物質の合成に成功した。 光の偏光方向によって、吸収する光が異なることで、色が変化する機構を解明。 「多色性」と呼ばれるこの物質の性質は、5d電子(注1)をもつ元素に特有の性質であり、同様の光学特性をもつ物質の開発指針を与える。 印刷用PDF 発表概要 東京大学物性研究所の平井大悟郎助教、廣井善二教授らの研究グループは、5d電子をもつ元素のレニウム(Re)を含む新物質Ca3ReO5Cl2の合成に成功しました。この物質は、見る方向によって色が緑からオレンジに変化し、さらに光の偏光により、赤・黄・緑の3つの全く異なる色を示すことを発見しました(図1)。 物質では、含まれるレニウムのd電子(注1)がエネルギーのより高い状態に励起されるときに、光を吸収する

    見る方向や光の偏光によって三色に変化する物質を発見 | 物性研究所
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