人間のダイバーと比較した巨大ペンギン「クミマヌ・ビケアエ(Kumimanu biceae)」の復元図。(COURTESY SENCKENBER) ニュージーランド南島オタゴのハンプデンビーチで、新種の巨大ペンギンの化石がまた発見された。翼と脚の骨から見積もったサイズによると、体重は101kgあったと推定されている。体長は177cmで、男性の平均身長ほどもある。この発見は12月12日付けの学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表された。 ペンギンには「クミマヌ・ビケアエ(Kumimanu biceae)」という学名が与えられた。クミはマオリ語で「怪物」、マヌは「鳥」という意味だ。 クミマヌは約6000万~5500万年前の暁新世後期に生息していたと考えられ、これまでに発見されているペンギンの化石の中では最古級。現生のコウテイペンギンより大きな古代の巨大ペンギンが発見されたのは今回が初め
夜行性で空を飛べないカカポ(フクロウオウム)は、世界に成鳥が147羽しか残っていない。写真は、ニュージーランドのコッドフィッシュ島で撮影されたメスのカカポとそのひな。(PHOTOGRAPH BY ANDREW DIGBY) ニュージーランドの南島沖に、コッドフィッシュ島(マオリ語でウェヌア・ホウ)という島がある。その島に建つ小屋の冷蔵庫には、カカポの未来が垣間見える表が掲げられている。 カカポ(和名:フクロウオウム、学名:Strigops habroptila)とは、希少種の飛べないオウムで、ニュージーランドの固有種だ。表には、現在生き残っているすべての繁殖可能なメスのカカポがリストアップされている。その数わずか50羽。すべての個体にパール、マラマ、ホキなどの名がつけられ、それぞれが産んだ卵の状態が描かれる。孵化可能な卵にはニコニコマークが、孵化できない卵には横線が一本、孵化した卵には翼と
植物と動物の共生関係 – 周食散布とは? 固着性の植物にとって、種子散布は貴重な移動の機会です。植物の多くは、動物に種子を散布してもらっています。動物による種子散布でよく見られるものが「周食散布」です。周食散布とは、植物が種子の“周り”の果肉を動物に提供し、動物が果実を食べて種子を糞として排出することで、種子の散布が成り立つというものです。植物側にも動物側にも利益がある、共生関係といえます。 周食散布は温帯林の樹木種の35~44%、熱帯雨林では75~90%を占めており、動物が森づくりに大きくかかわっています。実際、森林伐採や狩猟で動物がいなくなった森は空洞の森といわれ、種子散布されなくった樹木の世代交代が上手くいかなくなっています。 周食散布にはナメクジやゴキブリ、バッタなどの無脊椎動物から、カメ、カラス、クマ、ゾウなどの脊椎動物まで多くの動物が参加します。雨季に林床が水に沈む南米の湿地林
コールドウェル夫妻の自宅の裏庭に餌を食べにくる、オスメス両方の特徴をあわせもつショウジョウコウカンチョウ。この鳥が庭のはずれの木の枝にとまったところを、シャーリーさんが台所の窓から撮影した。(Footage provided by Shirley Caldwell) 米国ペンシルベニア州エリー在住のコールドウェル夫妻は、25年前から裏庭に鳥の餌台を置いている。しかし、数週間前の夜明けにアメリカスギの木に止まっていたようなショウジョウコウカンチョウ(猩々紅冠鳥)は、これまで一度も見たことがなかった。その鳥は体の右半分が真紅で、左半分が灰褐色だった。(参考記事:「動物大図鑑:ショウジョウコウカンチョウ」) とはいえ、家から木までは10メートルほど離れていたため、鳥が近くにくるまで自分が見たものに確信がもてなかった。妻のシャーリーさんは、「長年、鳥に餌をやってきましたが、こんな鳥を見たことはなか
【1月11日 AFP】鳥類の雄では、鮮やかな色の羽や工夫を凝らした歌声を持つものが多いが、実際に雌が高く評価しているのは雄の「知力」かもしれないとする研究結果が10日、発表された。 米科学誌サイエンス(Science)に論文が掲載された今回の研究は、進化論を提唱した英国の自然科学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)の従来説の一つと整合する。この説では、繁殖相手(配偶者)の選択が知力の進化に寄与する可能性があると考えられている。 中国科学院(Chinese Academy of Sciences)とオランダ・ライデン大学(Leiden University)の共同研究チームが執筆した論文によると、「今回の研究は、認知能力(の駆使)を目の当たりにすると、配偶者選択にも影響が生じるということを実証している」という。 求婚する雄の利口さは、体つきや歌声よりも重要度が勝るとする説
ヒトを含む哺乳類と鳥類は、同じ大きさの魚類や両生類と比べておよそ10倍~20倍大きな脳を持っています。哺乳類と鳥類のなかに高い学習能力や社会性を持つ動物が多く見られるのは、このように大きな脳を持っていることと関係しています。 体のわりに脳が大きく進化する現象は「大脳化」と呼ばれています。大脳化は高度な認知能力とそれに付随するさまざまな行動を可能とするため、いろいろな環境下で生存・繁殖上の利益をもたらすと考えられています。こういった適応的側面だけを考えれば、すべての脊椎動物に大脳化の機会があったと考えるのが自然です。しかし、大脳化はごく少数の例外を除いて哺乳類と鳥類でしか生じていません。なぜ、哺乳類と鳥類だけが大脳化に成功したのでしょうか?私たちはこの謎に迫りました。 北米に生息するミドリツバメ(学名:Tachycineta bicolor)の生後3日齢の雛。このように未熟な状態で生まれるの
空を飛ぶ鳥(2015年12月4日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / GABRIEL BOUYS 【9月20日 AFP】マシンラーニング(機械学習)技術を用いて上昇気流に乗り、自動飛行できるグライダーがこのほど開発された。今後、このグライダーを使い、鳥の渡りについての理解が進むことに期待が寄せられている。 鳥は上昇温暖気流として知られる暖気の流れに乗り、翼を羽ばたかせることなく空高く舞い上がることができる。ただ、そのしくみについては、まだ正確には把握できていない。 上昇気流に乗るために、鳥が本能的にどのようなシグナルを受け取っているのかを調べるため、米カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California San Diego)の研究チームは、無人グライダーにコンピューターを搭載し、リアルタイムで計測しながら機体の調整を行わせた。 目まぐるしく変わる環境
NHK Eテレ編集部 @nhk_Etele 【今夜10時 ホントに鳥は飛びたいのか?】 空を飛べたら気持ちいいだろうなぁ~。 しかし鳥にとって「飛ぶ」とは一大事!? 鳥よ、君たちは飛びたいのか? 「#又吉直樹のヘウレーカ!」#Eテレ 9月5日(水)午後10時 www4.nhk.or.jp/heureka/x/2018… 2018-09-05 18:02:01 リンク 又吉直樹のヘウレーカ! - NHK 又吉直樹のヘウレーカ! - NHK お笑い芸人で作家の又吉直樹が、「言われてみればどうして?」という暮らしに潜むフシギを見つけ出しひも解く教養バラエティ! 「ヘウレーカ」とは“わかった”“発見した”という意味で古代ギリシャの科学者、アルキメデスが「アルキメデスの原理」を発見したときに、嬉しさのあまり裸で「ヘウレーカ!」(古代語の εuρηκα)と叫びながら街中を走った、という故事にちなんでい
掛川市の掛川西高自然科学部が空中の環境DNAを採取、分析する方法でフクロウの分布調査に取り組み、このほど山形県で開かれた全国高校生バイオサミットで最高の文部科学大臣賞を受賞した。「世界初と考えられる」(同校)方法や、自作の装置で画期的な成果を上げた生徒の創造性が高評価となった。 調査したのは2年の岡本優真さんと塚本颯さん。同部はこれまで、水中の生物が残す微物からDNAを採る調査を得意としてきたが、岡本さんらは鳥が羽ばたく際に空中に残す微細な皮脂を採取できないかと思い立ち、1月から挑戦を始めた。 水中の微物採取と異なり、空中での採取は国内、海外の文献を探しても先行事例が見つからず、手法はすべてオリジナル。数カ月間の試行錯誤を経て、空気を吸引するポンプと皮脂を溶かす液体を収めた装置を開発した。掛川近辺の山林に複数仕掛け、回収した溶液を分析すると、2カ所で日本在来種のフクロウと一致するDNAが検
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く