アメリカの宇宙開発のベンチャー企業「スペースX」が、現在は使い捨てとなっているロケットの再利用を目指して、衛星を載せて打ち上げたあとに、上空で切り離したロケットを地上に着陸させることに初めて成功させ、注目を集めています。 スペースXは21日、アメリカ南部フロリダ州にある空軍基地から11個の衛星を載せたロケット「ファルコン9」を打ち上げた際、ロケットの着陸実験を行いました。映像では、ロケットは、上空で切り離されたあと、打ち上げから10分後オレンジ色のせん光に包まれながら、地上に設けられた着陸地点のほぼ中央に近づき、倒れることなく着陸に成功しました。スペースXは、ことし1月と4月に海上の船に着陸させる実験を行いましたが、いずれも失敗していて、着陸が確認されると、関係者から大きな歓声が上がっていました。 ロケットを地上に着陸させる実験は、別のアメリカの企業が先月、成功させていますが、実際に衛星を
ドイツのマックス・プランク研究所で、核融合炉「ヴェンデルシュタイン(Wendelstein) 7-X」の初実験が行われ、ヘリウムを用いてのプラズマ生成に成功しました。 First plasma in Wendelstein 7-X | Max-Planck-Institut fur Plasmaphysik http://www.ipp.mpg.de/3984226/12_15 「ヴェンデルシュタイン 7-X」は2005年4月から建設が始まり、2014年5月に完成。そこから実際に動かすためのテストなどが1年かけて行われました。建設途中の2011年に撮影された姿はこんな感じ。 核融合炉の実現には高温・高密度のプラズマを閉じ込める必要があり、これまではトカマク型が有力とされてきましたが、ヴェンデルシュタイン 7-Xではヘリカル型(ステラレータ)が採用されました。 その見た目は「Science」
コンビニなどで売られているカッププリンに大きな驚きをもたらした、プラスチックカップ入りの焼きプリンについての特許です。 疑問に思ったことはないでしょうか? 「プラスチックのカップに入っているのにどうやって焼き目を付けているのか?」 手作りで焼きプリンをつくる場合は、ガラスや陶器などの耐熱容器に入れてオーブンで焼いて焼き目を付けます。ときには、クレームブリュレのようにバーナーで炙って焼き目を付けることもあります。 しかし、プラスチックカップに入ったプリンではそれほど高温で焼くことはできません。とはいえ、耐熱性プラスチックを使用しているので180℃くらいなら大丈夫ですが。 手作りの焼きプリンは卵液の熱凝固でプリンを固めますが、一般的に廉価で販売されているプリンはゼラチン等のゲル化剤で固めています。前者は固めるために加熱が必要ですが、後者では固めるための加熱は不要です。原料も製造工程も経済的です
ちょっと前の話なのだけど、書いとかないと忘れちゃうからな、というわけで久しぶりに日記。 大日本印刷の活版印刷設備を見学してきました! 活版印刷ってあれですよ、銀河鉄道の夜でジョバンニが家計を助ける為にやってた字を拾う仕事(文選)のやつ!鉛で出来た活字を一文字一文字並べて印刷の版を作るやつです!(乏しい知識による説明) ▲これな。(映画「銀河鉄道の夜�」より) 最近はそのでこぼことした風合いが味があるということで、ちょっとこだわりの名刺とかはがきとかを印刷してくれる活版印刷所というのが人気だそうですが、どこも小物が中心の小規模な印刷で書籍や雑誌などの大物を扱えるような規模ではありません。 活版で大規模な印刷をしていたのなんて、もう30年、40年、いやもっと前の話です。写植ができて電算写植になってその後DTPに移行したこの50年の間に、活版印刷は衰退し、当然設備なんかも(小規模の印刷所程度しか
(CNN) 米ノースカロライナ州立大学の研究チームはこのほど、ダイヤモンドより明るく輝き、しかも硬度が高い新物質を開発したと発表した。 応用物理学専門誌「ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス」の最新号に発表された論文によると、新たな物質の名前は「Qカーボン」。炭素原子に瞬間的にレーザーを当てて超高温まで熱し、その後急速に冷やすという方法で作ることができる。 レーザーを照射する時間は200ナノセカンド。1ナノセカンドは1秒の10億分の1を示す単位だ。熱した炭素の温度は約3700度と、地球内部で天然ダイヤモンドが生成された時の高温状態をはるかに上回る。 チームによると、こうして作られた物質はダイヤモンドと同じく炭素原子で構成される固体だが、これまで地球上に存在したことはないとみられる。論文の執筆を率いたノースカロライナ州立大学のジェイ・ナラヤン氏は「自然界に存在するとすれば、どこかの惑星の
(CNN) 映画「スター・ウォーズ」に登場する光の剣「ライトセーバー」のような性質を持った光物質に関する研究が、科学誌サイエンスの今週号に掲載された。米マサチューセッツ工科大学(MIT)とハーバード大学の研究チームは、光をくっ付けて分子を形成することに成功したと発表した。 光を構成する光子は、一般的な物質のように検知可能な質量は持たず、互いにくっつき合うこともない。レーザー光線を交差させれば光子は互いの間を突き抜ける。 しかし物理学者のミハイル・ルーキン氏らのチームが作り出した光粒子は、従来の光の挙動と異なり、ライトセーバーのような性質を持つという。 ルーキン氏らのチームは、金属の一種であるルビジウムの原子を真空空間に送り込み、ここで形成された金属の雲をレーザーで絶対零度に近いマイナス約268度まで冷却して、原子をほぼ静止状態にした。 この原子の雲に光子を照射すると、通常の光のように突き抜
スウィングバイ航法は、小惑星探査機はやぶさ2でも採用されている軌道変更の技術です。天体の重力を使って方向が変わる仕組みを動画多めでご紹介します。 2015/12/03 はやぶさ2が地球すれすれのところをスイングバイします。 スイングバイは「あまり燃料を無駄に出来ない惑星探査機」が宇宙空間で速度を上げるために必要不可欠な技術です。 初代はやぶさのときも針の穴をついて成立する大変な技術だなーと思いましたが、改めてすごい技術なのでメモ。 スイングバイとは スイングバイとは、天体の引力を使って宇宙探査機などの進路や速度を変える航行技術のことです。フライバイや重力アシストと呼ぶことも(あんまりないけど)あります。 よく宇宙機が地球(重力場)の横を通ると、「宇宙機が地球に引って貰えるから速くなる」などと言われてます。(実際のところは宇宙機じゃなくても隕石とかでも構いません。地球以外の天体でもスイングバ
国立情報学研究所が開発を進める人工知能(AI)が、大学入試センター試験の模擬試験で平均点を大きく上回る成績を達成した。このロボット、最終的には東京大学合格を目指しているそうで、その名も「東(とう)ロボくん」という。 このロボット、着実に偏差値を上げており、一昨年は45.1、昨年は47.3だったものが、今年は57.8をマークした。まだ東大合格には及ばないが、今年の成績では私立大の約8割と国公立大33校で「合格可能性80%以上」のA判定になったらしい。 ルーティン・ワークはほとんどなくなる AIの進化のスピードを考えれば、センター試験で東大についてもA判定が出る日はそう遠くないのだろう。これは、相当程度のことがAIに取って代わられるということを意味している。 さらに追い打ちをかけるような話もある。英オックスフォード大学の研究者が、将来コンピュータやロボットに取って代わられる職種の確率を計算した
野村総合研究所(NRI)は12月2日、国内601種類の職業について、それぞれ人工知能やロボットなどで代替される確率を試算した結果を発表した。 同試算は、英国オックスフォード大学マーティンスクールにて、テクノロジと雇用を研究するオックスフォード・マーティン・プログラムのダイレクターを共同で務めるマイケル・オズボーン准教授と、カール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究で行われたもの。 共同研究は、NRI未来創発センターが「“2030年”から日本を考える、“今”から2030年の日本に備える」をテーマとして進めている研究活動の1つ。人口減少によって労働力の減少が予測される日本において、人工知能やロボットなどを活用して労働力を補完した場合の社会的影響に関する研究を行っている。 試算の対象となるのは、労働政策研究・研修機構が2012年に公表した「職務構造に関する研究」で報告している601の職業。試算
イントロ イノシシやシカなどが農作物や樹木への被害をあたえる、いわゆる獣害がふえています。 今回は柵をつかったワナが作動したときに、自分の携帯メールに通知をとばす仕組みを考えてみました。 参考、謝意 メーカーの公式情報以外に下記投稿を参考に作成しています。大変参考になりました。感謝です!! http://qiita.com/dietposter/items/068019ee53252206a6bf http://qiita.com/masato/items/f9be4a15216fe29de7fb http://homepage6047.sakura.ne.jp/ 狩猟自体は狩猟免許がないとできません。今回は免許をもっているわたしの嫁とその師匠に協力してもらいました。こちらも感謝です。 ワナのイメージ 今回は箱ワナといわれる形状のワナに対応できる装置をつくることにしました。 ワナは人が住ん
ユーグレナは藻の一種のミドリムシからつくる航空機向け燃料を2020年までに実用化する。1日、ミドリムシから搾った油を燃料に精製する国内初の設備を横浜市に建設すると発表した。藻を原料とするバイオ燃料は環境負荷の抑制につながるため、大手企業も研究を始めている。クリーンエネルギーは世界の空に羽ばたけるのか。「これが飛行機にそのまま入れられるミドリムシからつくったジェット燃料です」。羽田空港で開いた記
これは 人工知能アドベントカレンダー の1日目の記事です。 はじめに 本アドベントカレンダーは25日間をかけて、知能、あるいは人工知能(あとで触れますが、正確には汎用人工知能を指す)について、それを理解しまた実現する技術について、広く浅く解説と紹介をします。 ここでいう人工知能は、後述するように一般に考えられている人工知能(Artificial Intelligence) ではなく、汎用人工知能 (Artificial General Intelligence, AGI) であり、一言で表すなら、「人と同じような知性をもった機械」を考えます。ただし、以降は特に断りのない限り、AGIの意味で単にAIといいます。AIとAGIの違いについては、以前の記事 人工知能は Deep Learning によって成されるのか? - Sideswipe を御覧ください。こちらは今回のシリーズで扱う内容の概要
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は「2015 国際ロボット展」(12月2~5日、東京ビッグサイト)で、辺や頂点を軸に自立する立方体型のロボットを参考出展している。側面のモーターが回転してバランスを取り、傾いた状態でも転倒することなく立ち続ける。 約10センチ立方のサイズに、X軸、Y軸、Z軸にそれぞれ対応する3基のモーターを搭載。8つの頂点のうち、6カ所に組み込んだセンサーが感知した遠心力や加速度をもとに、回転を調整する。 平面に倒した状態からも立ち上がることが可能。軽く指ではじいても、びくともしない。頂点を軸に回転したり、床を傾けても転倒しないという。
前回、おそ松さんたちをディープラーニングで見分けるため、準備編としておそ松さんたちの顔画像を5644枚集めました。 今回はそれを用いて、ディープラーニングで学習させ、判別器を作って検証します。 集めた画像 人物 枚数 例 おそ松 1126 から松 769 チョロ松 1047 一松 736 十四松 855 とど松 729 その他 383 使用フレームワーク 最近GoogleからTensorFlowという新しいディープラーニングのフレームワークが発表されました。 会社のブログに使い方書いたのですが、まだ慣れていないので、今回はchainerを使います。こちらだとすぐに高い成果を上げているImageNetのNINモデル、4層畳み込みニューラルネットワークがサンプルで入っていますので、こちらを改良して使います。 imageNetの使い方は、こちらやこちらを参考にしています。 訓練データセット Im
文明の栄枯盛衰を物語る残滓とも言うべきこの人工鉱石「フォーダイト(デトロイト瑪瑙)」は、アメリカ、ミシガン州デトロイトの廃自動車工場の床や壁から採取されたものだ。 20世紀当初、車の塗装は手作業で行われていた。床や壁に飛び散ったエナメル塗料は、そのままの状態でまた次の塗装作業が行われ、何層にも積み重ねられていった。それが月日を経て固まっていき、それを研磨したものがこの美しいフォーダイトとなっていったのである。
By Todd Dwyer Googleが全自動運転車のデモ走行を何度も行ったり、テスラがEV(電気自動車)「モデルS」に自動運転機能を新しく搭載したりするなど、全自動運転車の導入は遠くない未来に迫っています。市場が全自動運転車の導入へ向けて盛り上がりを見せる中、全自動運転車にとって大きな壁となりそうな倫理的問題が議論の的になっています。 [1510.03346] Autonomous Vehicles Need Experimental Ethics: Are We Ready for Utilitarian Cars? http://arxiv.org/abs/1510.03346 Why Self-Driving Cars Must Be Programmed to Kill | MIT Technology Review http://www.technologyreview.co
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く