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ブックマーク / dlit.hatenadiary.com (143)

  • 形態論(言語学)の教科書・概説書を書きましたので少しだけ補足と宣伝 - 誰がログ

    はじめに どういう特徴があるか どのような教科書か レベル 練習問題 言語(データ) 文献 訳語 おわりに おまけ はじめに 乙黒亮さんと共著で『形態論の諸相 6つの現象と2つの理論』というを書きました。刊行は10月10日でもう少し先ですが、Amazonほかで予約もできるような段階ですので先に少し宣伝しておきます。 以下のくろしお出版のページに詳細な情報が載っていて、書影の下にある「サンプルページを見る」から「まえがき」「目次」と各章の冒頭部分を読むことができます。 形態論の諸相 6つの現象と2つの理論|くろしお出版WEB Amazonのページはこちら この記事では書には直接は書かれていない私個人の見解などについて少し補足のようなものを書いてみます。重要なところはあとで個人サイトの方にまとめなおすかもしれません。 どういう特徴があるか 言語学の形態論という研究領域の教科書です。教科書と

    形態論(言語学)の教科書・概説書を書きましたので少しだけ補足と宣伝 - 誰がログ
  • 「ゲームと言語研究会」というのをやってみます - 誰がログ

    こちらで宣伝していませんでした。 ゲームを対象にした言語研究に関する研究会を企画しました。 これまでこのブログでときどきネタにしてきた感じではなく、格的に言語学の研究として考えるとどうなるかというチャレンジです。 ただ、一応研究会という形にはしてみましたが実際には私が今考えていることの整理です。第2回があるかも未定です。 そんなものでもよろしければ気軽にご参加ください。 ゲームと言語研究会(第1回) 日時:2024年3月27日(水)15:00- 形態:オンライン(Zoomミーティング) 申込みフォーム(当日まで参加受け付けます):https://forms.gle/irLF2uEuqj4W4HzQ6 発表:田川拓海(筑波大学)「ゲームと言語の研究を考える」 要旨:ゲーム、特にデジタルゲームを対象にした言語研究の可能性について、既存の研究との関わり、研究手法、研究トピックなどの観点から検討

    「ゲームと言語研究会」というのをやってみます - 誰がログ
  • 査読とか採択率とか - 誰がログ

    以前学会誌関係の委員を担当した経験を思い返すと、日語学周りにも同じような問題があるように思う。この記事には全体的に同意・賛成で、学会誌だけでなく学会発表の方も審査厳しくないかなと感じることがある(私の関連分野は学会発表も審査がある)。 tam07pb915.com 日語学に限らず、言語学関係の研究者同士の雑談でこの話題は定期的に出ているような記憶もある。たださいきんの状況にはそれほど詳しくないのですでに何か対策が取られているというようなことはあるかもしれない。 もちろん自分も査読の依頼が来て結果としてrejectで返したこともあって、自分なりにどうにかできないかと悩んだ結果そうしているのだけれど、他の人から見たら厳しいなと思われているということはあるかもしれない。数としてはmajor/minor revisionで返したのに総合的にはrejectになって残念、という体験の方が多いかな。

    査読とか採択率とか - 誰がログ
  • 山口仲美『日本語が消滅する』を読んで気になったところ(後半) - 誰がログ

    後半の「はじめに」 前半への反応について 後半の内容に関する注意 トピックごとのメモ 語順 語彙 絶対敬語と相対敬語 音声言語と文字言語 表語文字(表意文字) 和製漢語 レアな日語 そのほか おわりに 前半と後半は問題点の指摘については内容として独立していますので、こちらから読んでも構いません。ただ書全体の評価などは前半に書いてありますので、もし良ければ読んでみてください。 山口仲美『日語が消滅する』を読んで気になったところ(前半) - 誰がログ 後半の「はじめに」 前半への反応について 前半への感想をいろいろいただきました。ありがとうございます。どなたのというわけではありませんが、複数見かけた反応について少し書いておきます。 まず私は危機言語や方言が研究上の専門というわけではありません。問題点の指摘には社会言語学の入門書くらいに書いてあるような水準のことを使っているというのが私の感

    山口仲美『日本語が消滅する』を読んで気になったところ(後半) - 誰がログ
  • 山口仲美『日本語が消滅する』を読んで気になったところ(前半) - 誰がログ

    はじめに 全体の印象 言語と方言の関係、琉球諸語の取り扱い 問題の整理 琉球諸語および八丈語を「方言」として取り扱っていることとその根拠(1と2の問題) 方言に関する具体的な言及がほとんどない(3の問題) さらにそのほかの問題 おわりに 追記(2023/10/09):後半を書きました。 山口仲美『日語が消滅する』を読んで気になったところ(後半) - 誰がログ はじめに 結論を先に書いておくと、このを出発点にして日語の消滅をはじめとした危機言語の問題について論じることはおすすめしません。 日語が消滅する (幻冬舎新書 694) 作者:山口 仲美幻冬舎Amazon 危機言語の問題について感心がある方には、代わりにこの後言及する琉球諸語研究の専門家で(も)ある下地理則氏の下記の記事をおすすめしておきます。以前もwebでけっこう話題になったので読んだことがある人もいるのではないでしょうか。

    山口仲美『日本語が消滅する』を読んで気になったところ(前半) - 誰がログ
  • ハナミズキ語に含まれるコンパクト語も探してみよう - 誰がログ

    ハナミズキ語、すごく面白いですね。 は→はな→はなみ→はなみず→はなみずき、というように一文字ずつ足していって言葉が成立するもの. ハナミズキ語(或いは右切り捨て可能言葉)集め|海 私はこういう言葉遊び的なものはぜんぜんセンスがあれなので、アイディア自体を思いつく方にも、探すことができる皆さんにも感服です。 さて、理屈先行かつ言語学の研究に携わっている人間だからなのか「アクセントも引き継がれてるものがあったら面白いな」ということを思いついてしまいました。でもセンス×な自分には探すの無理そう…と思っていたら、こんな素晴らしいプログラムを書いてくださった方が。 #ハナミズキ語 探しプログラムを書いてみました。 リポジトリ:piijey/hanamizuki: ハナミズキ語を探せ! https://t.co/QJzSaUXrNv 結果(570語)の一覧: https://t.co/8NFIi8k

    ハナミズキ語に含まれるコンパクト語も探してみよう - 誰がログ
  • 【更新停止】「ら抜き」に言及のある言語学・日本語学関連の書籍などのリスト - 誰がログ

    追記(2024/06/09) 下記の個人サイトのページに内容を引き継ぎ、以降の更新はそちらで行うことにしました。 ttagawa-dlit.info こちらの記事はもう更新しませんのでご注意ください。 はじめに この記事の来歴 この記事は元々ははてなグループのブログに書いた記事で、はてなグループの廃止によりこちらのブログに移しました。 dlit.hatenadiary.com しかしはてなグループからインポートした記事はどうにも編集がしにくいので、新しい記事にすることにします。上記の古い方の記事はそのままにはしておきますが、以降更新はしません。 この記事の目的 「ら抜き」と呼ばれる現象が言語学・日語学の研究分野ではある程度説明がつく言語変化である(よく分からない変化ではない)として割と広く取り上げられてきたことを記録しておきたい、というのがこの記事を書き始めた動機としてあります。 そのた

    【更新停止】「ら抜き」に言及のある言語学・日本語学関連の書籍などのリスト - 誰がログ
  • 歪む、歪まれる、歪まる - 誰がログ

    下記のニュースのタイトルに出てくる「歪まれた」という表現が気になった。 jp.ifixit.com 文中にはどうも同様の表現が出てこないので手がかりが少ないが、記事とタイトルの関係から推測するとおそらく「歪(ゆが)められた」を意図しているのではないかと思う。「歪む」には「ひずむ」と読む可能性もあるが意味を考えると「ゆがむ」の方ではないかな。 とりあえず標準語で考えると、形態的には自動詞「歪む」(語幹:yugam)他動詞「歪める」(語幹:yugame)という対応になっており、「歪まれる」というのは自動詞「歪む」に受動 (passive)の形態-(r)areが付いたものとしては適切な形態である。 日語では自動詞からも間接受動(ややこしいので解説は省くが「被害の受身」といった用語もある)が作れる。たとえばやや強引な例だが「せっかくきれいな正方形を作れたと思ったのに一辺の端だけに歪まれて困った

    歪む、歪まれる、歪まる - 誰がログ
  • ゆる言語学ラジオさんとの金谷武洋氏をめぐるやりとりについてちょっとだけ - 誰がログ

    はじめに 「ゆる言語学ラジオ」というYouTubeのチャンネルに金谷武洋氏を肯定的に紹介している動画があります(紹介が目的ではないので直接リンクをはることはしません)。 金谷武洋氏の著書の内容には専門的に見ていろいろ問題があり,以前いくつか批判記事を書きました。 dlit.hatenadiary.com さいきん金谷氏がそこまで集中的に話題になっているのを見ていなかったことと,動画がけっこう話題になった(ている)ので最初の感想は「参ったな」というのが正直なところでまず嘆くようなツイートをしました。 さいきん三上文法,金谷武洋氏の話題でブログの記事を紹介していただいて何があったんだろうと思ってたんだけどネタ元らしき情報が流れてきて動画見てしまった…いやこれはちょっとダメでは…— Takumi TAGAWA (@dlit) 2021年5月18日 ただこのあとゆる言語学ラジオの方からリアクション

    ゆる言語学ラジオさんとの金谷武洋氏をめぐるやりとりについてちょっとだけ - 誰がログ
  • 日本語学(非理論系)から出発して生成文法系の研究の道に進んで感じたこと、考えたこと - 誰がログ

    はじめに 言語学な人々アドベントカレンダー どうしてこんな記事を書くか 用語 なぜ生成文法へ 生成文法との出会い 言語現象が入口に 理論を(で)やっていて良い点 コミュニケーションの手段としての理論 理論と記述の関係 凡人でも参加できる 勉強の方法、あるいは英語との付き合い方 理論の勉強は知っている人とやる 英語の文献 Chomskyは(先に)読まなくて良い 生成文法は英語ばかりやっているか おわりに 関連記事 はじめに 言語学な人々アドベントカレンダー この記事は「言語学な人々 Advent Calendar 2022」の6日目の記事として書きました。 adventar.org 昨年は登録前に枠が埋まってしまったので(情報を知った翌日の早朝でもうダメでした)今回はなんとか間に合って良かったです。 どうしてこんな記事を書くか 私の研究上の専門の1つに生成文法 (Generative Gra

    日本語学(非理論系)から出発して生成文法系の研究の道に進んで感じたこと、考えたこと - 誰がログ
  • 【更新停止】なんかトリビアルな「ら抜き」関係データベース(メモ) - 誰がログ

    追記(2023/09/06) 新しい記事を作って今後の更新はそちらで引き継ぐことにしました。こちらはもう更新しませんのでご注意ください。新しい記事は下記です。 dlit.hatenadiary.com はじめに いわゆる「ら抜き」現象が一段系動詞の可能動詞化(と言ったら荒すぎるか)で、合理的な変化だ、という見解は結構色々なところで見かけますし、広く受け入れられている考え方の一つではないかと思うのですが、mixiなどでのやりとりを見ている*1と意外と出典を明記した論文や記事を参照しながらの議論がなされていることが少ないように見受けられます。 ということで、「ら抜き」に関する簡単な説明などを行っている書籍や論文をリストにしてみようと思います。ciniiなどですぐに探せる論文は後回しにして、コラムとかそういう見つけにくい・再発見しにくいものをメモしていくつもりです。そういうものを見つけた際に教え

    【更新停止】なんかトリビアルな「ら抜き」関係データベース(メモ) - 誰がログ
  • 竹沢幸一先生の退職に当たってちょっとだけ思い出話 - 誰がログ

    はじめに 教員という仕事では自分の「先生」と同僚になることがあり、特に最初の頃はどうも落ち着かない感覚がありました。私は卒業・修了した大学で働くことになりましたので、なおさらです。 2021年度、卒業論文から修士論文、博士論文まですべての学位論文で指導をいただいた竹沢幸一先生が定年退職されます。ここでは少し思い出話など書いてみます。あくまでも私の思い出であって、竹沢先生の紹介をするわけではありませんのでその点はご注意ください。 竹沢先生の研究について触れてみたいという方は検索すればいろいろ出てきますが、先生の還暦を機に刊行された論文集がありますのでよろしければどうぞ(宣伝)。 日語統語論研究の広がり ―記述と理論の往還 くろしお出版Amazon 以下、キーワードとして「記述」と「理論」が出てきます。この用語はけっこうやっかいで、言語研究に限定したとしても主に向き合っている言語や枠組み、研

    竹沢幸一先生の退職に当たってちょっとだけ思い出話 - 誰がログ
  • ゲーム言語における呪文名・魔法名と数範疇の形態論的類型論に向けて - 誰がログ

    はじめに ゲーム言語における数とその値 何を数と考えるか 数の値 言語のタイプ 総合的数言語 (synthetic number languages) 数語彙化言語 (lexicalized number languages) 数自由言語 (free number languages) 分類の注意点 おわりに:課題と展望 参照文献 はじめに 稿はゲーム言語,特にRPG語における呪文名・魔法名の研究において「数 (number)」の範疇 (category)をどのように扱うのが適切か検討する。具体的には,呪文・魔法の効果が及ぶ対象の数を数範疇(以降単に「数」とする)と考えることを提唱し,その値としてどのようなものが考えられるか整理する。さらに,数がどのような形態論的特徴と対応するかによって少なくとも3つのタイプの言語があることを示し,類型論 (typology)研究の基盤整備を目指す。

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  • 自由研究だけじゃない!ことばに関わる人へ『コトラボ』のすすめ - 誰がログ

    はじめに 松浦年男さんが書いたことばを題材にした自由研究に関する『自由研究 ようこそ!ことばの実験室(コトラボ)へ』を簡単に紹介します。 ところで書名が長いので略称は『コトラボ』にします。著者の松浦さんも使ってるっぽいですし。 自由研究 ようこそ! ことばの実験室(コトラボ)へ 作者:松浦年男ひつじ書房Amazon 後で説明する通りもっと幅広く使えそうなですので自由研究に悩んでいなくてもことばに興味のある方,仕事などでことばに関わる方はぜひのぞいてみてください。 ところでまだ自由研究って間に合うんでしょうか。このを注文して届いて…という時間を考えると厳しいかな。書店ですぐ手に入れられたり夏休みが延長になった人は微かに可能性あるくらい? ほかにも色んな方が紹介を書いたりしてるのでそちらを読んだりTwitterで検索してみる方が良いかもしれないです。下記は読書案内が大変充実している現役の

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  • 三上章とその著書、あるいは三上文法に関する読書案内(おまけ付き) - 誰がログ

    はじめに 読書案内 庵功雄 (2003)『『象は鼻が長い』入門』 益岡隆志 (2003)『三上文法から寺村文法へ』 金水敏 (1997)「4 国文法」『岩波講座 言語の科学 5 文法』 そのほか 寺村秀夫はどのように三上章の後継者か 「主語」の議論にフォーカスし過ぎるのは三上文法の過小評価では 「主語」に関する辞書の記述 日語文法事典 日語学大辞典 中間まとめ:三上の扱い おまけ1:「は」とか「主題」とか 「は」と主題の話なら山田孝雄も 「主題」を表す手段は様々な言語に様々な形である この辺りの読書案内 おまけ2:三上文法に関連するあれこれへの私見 主語廃止論と学校文法 ピリオド超え 三上の「土着文法」は日語特殊論の対極にある 生成文法は主語を絶対視しているか 「「は」は主題」で当に分かりやすいか おわりに 書いてみて 研究者・専門家のみなさま 引用文献(三上の著書を除く) 長いで

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  • 古典教育や国語教育に関する雑感 - 誰がログ

    追記(2019/01/22) カリキュラムの話や読書案内について少し補足を書きました。 dlit.hatenadiary.com dlit.hatenadiary.com はじめに いつも読んでいただいている方には今更だが,こういう内容を書く際には少し自分のことについて書いておいた方が良いだろう。 私は言語学・日語学が専門の大学教員である。国語教育は専門ではないのでこれから書くことについてはできるだけ批判的に受け止めてほしい。ただ,自身の専門が国語教育の隣接領域の1つだということもあるし,教育研究科という名前の大学院(修士課程)で授業を持っていたりということもあり,いくつかの接点はある。利害関係者といっても良いのかもしれない。 来ならもう少し先行研究に言及しながら書いた方が良いのだが,あまりにも時間がないので中途半端な状態で公開する。どちらかというと半分ぐらいは自分のためのメモであって

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  • Remoを使った研究イベント(言語学フェス2021)雑感 - 誰がログ

    Remoを使って行われた言語学を中心にした研究イベントがあって,そこでポスター発表をした時に考えたことなどを書いておきます。 大学院の入試業務にまみれていたら終わってからあっという間に2週間以上経っていました。今年は従来の試験に加えてオンライン試験の可能性があるので,業務量も拘束時間も単純に2倍(以上)ある感じです。まあこの話はできるようならまた改めて。 イベントの概要 まず,運営に関する様々なことを担当・解決してくださった皆さんに感謝します。特に中心になっていた松浦年男さん,矢野雅貴さんは大変だったと思います。あとかなりご無沙汰になっていた方にも思ったより会えて良かったです。 どういう発表があったかということについては下記のページをご覧下さい。 massayano.github.io 運営のかなりの部分を担当された松浦さんの下記の記事を読むと,全体の様子からRemoの使い方・課題までよく

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  • 言語の研究者はことばの規範とどう付き合う(べき)か,についてちょっとだけ - 誰がログ

    はじめに 下記の話題に関して,「言語の研究者は(軽々しく/何があっても)ことば遣いに関する規範に口出しするのは良くない」という反応を見かけたので,関連して今の自分の考えを少し書いておこうと思いました。 togetter.com 解説や問題の整理という類のものではなく,実際の研究者がどう考えているかということの1例だと思ってください。とりあえず以下ジェンダーに関わる話はぜんぜんしていません。というか書いた後に思ったのですがとてもごちゃごちゃしているので,もっと良い議論ができる人の叩き台になれば僥倖です(叩けるほどの強度もないかも)。 言語学と規範 言語学の入門では,どれくらい詳しくやるかは差があるでしょうが,必ずと言っていいほど「言語学は規範的ではなく記述的である」というような話が出てきます。重要なポイントの1つなので,内容をかなり絞り込んで作った下記の「言語学入門入門」でも取り上げています

    言語の研究者はことばの規範とどう付き合う(べき)か,についてちょっとだけ - 誰がログ
  • 【改訂版】「水からの伝言」に言語学の立場から反論する(読書案内付き) - 誰がログ

    はじめに 「水からの伝言」とは何か,簡単に 言語学の話に入る前にもう少し (言語記号の)恣意性 「意味」と文脈 まとめ おわりに 関連 はじめに 改訂版を書こうというアイディアはしばらく前からあって,実はnoteに載せるつもりだったのですが,ここしばらくあったnote関連のトラブルと運営側の対応があまり好ましいものではなかったのでこちらで改めて記事にすることにしました。 この話題にある程度触れたことがある方は「今さら?」と思うかもしれませんが,実はさまざまな形で今でも肯定的な言及が見られます。そういう具体的な事例を定期的に見かけたこともこの記事を書いた理由の1つです。 元々の記事は下記の2007年に書いたものです。書いた時の記憶ももう薄れつつありますが,2007年という年を手がかりにすると院生(D3かな)でアメリカにvisitingに行く数ヶ月前ですね。この10年くらい後に(この話題を授業

    【改訂版】「水からの伝言」に言語学の立場から反論する(読書案内付き) - 誰がログ
  • 「日琉語族」を考える場合「琉球語」は複数ある—「琉球諸語」の話 - 誰がログ

    はじめに 先日「アルタイ語族」についての記事で下記のように書いたのですが(現在は修正済み), 日語と系統関係がはっきりしているのは琉球語のみ(琉球語を独立した言語と考えない場合は「孤立した言語」扱い) 高校地理における「(ウラル・)アルタイ語族」の取り扱いについてのメモ - 誰がログ その後「琉球語」で少し検索をしてみたところ,どうも「琉球語」を単独の言語のように捉えている人がそこそこいるような印象があり,まずいかなと思って上記の記事の該当箇所を「琉球諸語」に書き直しました。 というわけで,せっかくなのでこの記事では簡単に「琉球諸語」,つまり複数の言語からなる琉球の言語グループについてごくごく簡単に紹介してみようと思います。 トマ・ペラール氏の分類 Wikipediaの「琉球語」の記事はかなり充実していますし,文献もいろいろ引かれていて良いですね。 琉球語 - Wikipedia ただ,

    「日琉語族」を考える場合「琉球語」は複数ある—「琉球諸語」の話 - 誰がログ