理論上では、週4日勤務は魅力的である。給料が同額であれば、勤務時間は少ないほうがいいと考えるのは当然のことかもしれない。だが、試験導入の結果、かえって従業員の満足度が下がってしまった企業もある。 なぜ、従業員たちは休日を謳歌できなかったのか──米ビジネス誌「ファスト・カンパニー」の取材に対し、あるCEOが失敗談を語った。 顧客に気づかれぬように… イギリスのヘンリー・ビジネス・スクール(レディング大学)の研究で、週4日勤務制は、雇用主と従業員の双方にメリットをもたらす可能性があるとわかった。仕事の質の向上、ストレスの軽減、人材の獲得・維持能力の向上などが、その例である。 しかし、この制度は本当に期待通りの結果をもたらすのだろうか? ロサンゼルスを拠点としたマーケティングリサーチ企業「アルター・エージェンツ」の創立者兼CEOであるレベッカ・ブルックスは、必ずしもそうではないと言う。 新型コロ