夏休みが終わると子どもたちの姿が学校に戻ってくる。そんな中、児童生徒の健康を支える給食室からSNSこちら編集局(S編)に悲鳴が届いた。熊本市内の小学校で調理員として働く40代女性が「給食室にはエアコンがないって知ってました? 暑すぎて倒れそうです」と投稿。調べると、給食室の改修には普通教室よりも多額の費用がかかるため、熊本市などでは後回しになっている実態が浮かんだ。 「熱中症で搬送も・・・」 女性が働く給食室では毎朝、複数の大釜に点火。室温は一気に37度を超える。虫やほこりが入らないように窓は閉めたまま。数百人分の食材を扱う力仕事だが汗だくでも手は止められない。現場では体温を少しでも下げようと冷却剤が入ったベストを着用していたこともあったが、焼け石に水だった。「湿度も高く、巨大なガス火の前で動き回るので体感はサウナ以上。熱中症で搬送された人もいます」。暑い中では食材の管理にも一層気を使う。