今年の夏もまた、何本もの戦争関連番組が放送されました。 その多くは日本の敗戦で終わっているわけですが、もちろん歴史の流れが止まることはありません。 アーカイブス映像からプライベートフィルムまで 8月21日放送のNHKスペシャル『映像の世紀 バタフライエフェクト~GHQの6年8か月 マッカーサーの野望と挫折~』は、戦後の「占領期」を舞台としていました。 GHQとは「連合国軍最高司令官総司令部」の略称です。 昭和20年8月30日、厚木飛行場に降り立った連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは、そこから横浜へと移動しています。 イギリスの従軍記者が撮ったプライベートフィルムには、マッカーサーが見たものと同じ景色が記録されていました。 驚くのは、マッカーサーが通過する沿道に、数多くの日本兵がいたことです。 しかも彼らは皆、道路に「背を向けて」立っていました。 それは戦勝国の最高司令官を「守ろう」