●20世紀前後の明治維新(強引な近代化)、そして日露戦争の勝利(帝国主義時代における有色人種の初勝利)という華々しい出来事を飾って、日本は西洋史の表舞台に突然現れた。 この突然門戸の開かれた神秘で謎の国を理解しようという動きは、明治近代以降、急速に加速された。そこには、日本とユダヤとの関連を見出そうとの動きも含まれていた。 しかし、日本は第二次世界大戦中、反ユダヤ主義を掲げるナチス・ドイツと同盟を結んだため、外国の研究家が日本を公正に検証するにはあまりにも時間が少なかった。無謀なアジア進出やアメリカとの対決を続ける日本に対して、かつては優秀な国と評価していた外国の研究家の多くは、日本に対する失望の意を隠さずにはいられなかったという。 (左)1940年9月、「日独伊三国軍事同盟」がベルリンで結ばれた。日本代表は 松岡洋右外相。来栖三郎駐独大使、ヨアヒム・フォン・リッベントロップ独外相、 チア