「読書家への長い長い道のりで思ったこと」が印象的だった。 ジェーン・スーさんの、痒いところに手が届くような、しかも人を傷つけない言葉の表現が大好きだ。 そんなジェーン・スーさんが読書が苦手だなんて意外過ぎる。 文章を書くことは楽しめるけど読書が苦手っていう人もいるんだなぁ。 「対象物に劣等感を持っていると、自分の感覚が信じられなくなる。これは面白いとされているはずだから、面白がっておいた方がいいかな?と、楽しめなくても楽しいフリをしたり、美味しくなくても美味しいと言ったり、はたまた過剰にけなしたり。」(p75) わたしにとって劣等感を持ってしまう対象物は「アート」だった。 昔から美術館は好きだった。 なのに、なんだか美術館を楽しめなくなっていた時期があった。 有名な絵画を見ても、絵よりまず解説文を読み、分かったような気になって絵をじっと見つめる。 有名な作品なんだから、何か感じなければいけ