3週間に1回、金曜日のメルマガを担当している日経バイオテク副編集長の河野修己です。 ちょうど1週間前のメールマガジンで、久保田文・副編集長が「公的研究費による研究開発の情報公開はどこまですべきか?」という記事を投稿しました。このテーマ、日本の科学技術の健全な発展に欠かせない重要なものと私は考えており、今週も取り上げることにしました。 というのも、研究開発を行う側(企業ではなく主にアカデミア)とその成果を報じるメディアの“常識”に埋めがたいギャップがあり、そのギャップは徐々に拡大していると感じるからです。これを放置しておくと、社会全体の科学技術に対する理解不足を生むことになり、いずれは社会的な損失をもたらすでしょう。科学技術に関する取材の現場では長らく、在るべき取材ルールが議論されず、曖昧なまま放置されて来た面があります。 久保田副編集長は先週のメールマガジンで、日本医療研究開発機構(AME